30 6月 2019 - 10:08
イラン外務次官、「INSTEXが運用開始」

イランのアラーグチー外務次官が、オーストリア・ウィーンで開催されたイランと核合意関係国の代表らによる核合意合同委員会の会合は前向きのものだったと評価し、「今後数日以内に、貿易取引支援機関(INSTEX)を介したイラン・欧州間の取引が実施されるだろう」と語りました。

(ABNA24.com)  イランのアラーグチー外務次官が、オーストリア・ウィーンで開催されたイランと核合意関係国の代表らによる核合意合同委員会の会合は前向きのものだったと評価し、「今後数日以内に、貿易取引支援機関(INSTEX)を介したイラン・欧州間の取引が実施されるだろう」と語りました。

核合意関係国とイランの外務次官・政治局長級による第12回核合意合同委員会会合は28日金曜、アラーグチー次官および、欧州対外活動庁のシュミット事務局長が議長を務め、開催されました。

アラーグチー次官は28日、記者団に対し「英独仏のヨーロッパ3カ国がINSTEX関連の一部の措置を講じたものの、まだイランの要求とは相当の隔たりがある」と強調しました。

また、「そのほかのヨーロッパ諸国は、株主としてこのメカニズムに加わることに関心を寄せている。現在、INSTEXはすべてのヨーロッパ諸国に門戸を開放しており、各国はINSTEXを介してイランと取引を行うことが可能だ」と説明しました。

さらに、「一部の前進が見られるが、核合意でのイランの立場を変更させるにはまだ十分とは言えない。ヨーロッパ諸国は真剣にイラン産原油売却問題を視野に入れる必要がある」と強調しました。

ウィーンでの核合意合同委員会の開催と同時に、オランダ、オーストリア、ベルギー、フィンランド、スロベニア、スペイン、スウェーデンのヨーロッパ7カ国が共同声明を出し、INSTEXの運用開始に向けた努力を支持すると表明しました。



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