イスナー通信によりますと、イエメン軍のヤフヤー・サリーウ報道官は、19日月曜の声明でハイファ港を海上封鎖する決定の実行開始を発表しました。同報道官は「この決定は、緊張の高まりと敵たるイスラエルによる残忍な攻撃、そしてパレスチナ市民に対する封鎖と兵糧攻めの続行を受けて行われた」と述べています。この声明の中でイエメン軍は「この声明の発出以降、ハイファ港が正式にイエメン軍の攻撃目標地域に入った。また、ハイファ港に停泊中または同港へ向かっている船舶を所有するすべての企業に対し、発表された措置と警告を真剣に受け止めるよう要請がなされている」と警告しています。またこの声明の末尾には「対ガザ侵略が完全に停止され、同地区の封鎖が解除されれば、シオニスト政権に関連するすべての措置と決定は停止されるだろう」と述べられています。
ハイファ港の包囲;独自の措置
この点に関して、PFLPパレスチナ解放人民戦線は声明で「我々は、イスラエルによるガザ地区市民に対する残虐な侵略の激化への対応として、ハイファ港の海上封鎖というイエメンの決定を高く評価する」としました。また「占領地のハイファ港に対する海軍の封鎖は特徴ある独自の行動であり、イエメンの対イスラエル抵抗行動の新たな段階を開始する重要な転換点となるだろう」と付け加えています。
ガザの殉教者数が増加
パレスチナ市民に対するイスラエルの犯罪が続く中、パレスチナの医療関係者は20日火曜日、「イスラエル軍が19日月曜以来ガザ地区各地を広範に攻撃した結果、少なくとも126人のパレスチナ人が殉教した」と発表しました。ガザにあるパレスチナ保健省によれば、この数字を含め、2023年10月7日以降のガザ地区における殉教者数は5万3486人、負傷者数は15万1398人に達しています。
イスラエル兵がパレスチナ抵抗勢力との衝突で死亡
一方、イスラエル軍は「ガザ北部でのパレスチナ抵抗勢力との衝突で第601工兵部隊の兵士1人が死亡した」と発表しました。またイスラエル治安筋も19日月曜、ガザ地区で治安関連の事件が発生したと伝えています。
これらの情報筋によると、イスラエル軍の救助ヘリコプター2機がガザ戦線から負傷した政府軍兵士を乗せて占領地南部ネゲブ砂漠ベエルシェバ市のソロカ病院に着陸しました。さらにイスラエルメディアによれば、この事件で少なくとも1人のイスラエル兵が死亡しました。また、イスラエルのある放送局は、イスラエル軍兵士の1人が自軍の誤射により死亡したと主張しています。
ガザ地区・インドネシア病院で停電発生
ガザ保健省はまた、同地区内のインドネシア病院で完全な停電が発生したと発表し、「占領軍による発電機への直接攻撃により、医療センターは完全崩壊の危機に瀕している」と表明しました。また、「病院の発電機が破壊されれば、医療サービスの根幹が麻痺し、ガザ全域の重要な病院の活動が完全停止するだろう」と警告しています。
イスラエルの無人機によるレバノン攻撃
一方、イスラエル政権は19日月曜日、停戦協定に違反して数回にわたり無人機でレバノンを攻撃しました。最近の停戦違反では、レバノン南部ホウラで市民1人が自宅前でイスラエルの無人機による攻撃を受け死亡しています。また、南部の町クファルキラでは市民がイスラエル兵によって肩を負傷し、治療のために病院に搬送されました。レバノンの情報筋は、同国南部の町アル・ダヒラでイスラエル軍無人機が車に爆弾を投下し、車が損傷したと伝えています。また、レバノン南部ビント・ジュベイル郊外のある地区ではバイクがイスラエルの無人機攻撃され、2人が負傷しました。
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