3 5月 2025 - 22:40
Source: Parstoday
イエメンが早くも2機目の米F-18を撃墜;軍事技術的敗北の受け入れに世界は驚愕、米は畏怖

イスラム抵抗組織アンサーロッラー率いるイエメンが2機目の米戦闘機F-18を撃墜し、経済封鎖や最新装備の不足、そして数十年にも及ぶ戦争にもかかわらず、従来的な戦闘ルールへの挑戦に成功した模様です。

半年も経たないうちの紅海で2機目の米最新鋭戦闘機F/A-18スーパーホーネットの撃墜・墜落は、「技術上の事故」ではなく、明らかに戦場における深奥からの変化のしるしだと言えます。

 当初アメリカが「内部エラー」あるいは「事故による墜落」と公式発表していたこの事件は、アメリカのメディアと軍の矛盾を暴露する材料と化しています。アナリストやSNSユーザーらは物理的法則と現場の証拠を論拠として米国の主張を否定し、この墜落はイエメン軍による直接攻撃の結果であると強調しています。しかし、なぜアメリカ政府はこの事実を認めることを恐れているのでしょうか?その答えは、イエメン抵抗勢力による戦争のパラダイムの転換にあります。

1. イエメンの抵抗:非対称戦争から武力紛争法の再定義まで

イエメンはアンサーロッラーの指導の下、経済封鎖、最新装備の不足、そして数十年にもわたる戦争にもかかわらず、旧態依然とした戦争のルールへの挑戦に成功しています。同抵抗組織は無人機、弾道ミサイル、奇襲作戦など低コストで革新的な戦術を駆使し、サウジアラビア・UAEアラブ首長国連邦の連合軍に対してのみならず、紅海でアメリカの海軍と空軍に対しても目覚ましい戦果を挙げています。

- 新たな地政学的地図:紅海で米国およびシオニスト政権イスラエルに所属する商船と軍艦を狙い撃ちすることで、イエメンは、世界で最も重要な海路の1つに対するこの2つの抑圧的な政権の覇権に事実上挑戦していることになります。これらの行動は米国とその同盟国に多大な経済的負担を強いるとともに、地元の抵抗組織でも米国のような超大国を屈服させられることを証明したのです。

- テクノロジー vs.工夫: 米国は F-18 のような最新鋭戦闘機に毎年数十億ドルを費やしていますが、イエメンはイラン製またはリバースエンジニアリング(逆解析、分解調査)されたミサイルを使用しての効果的な防御、および攻撃システムの構築に成功しています。F-18の墜落は、先進技術が非通常の戦術に対して脆弱であるという事実を示す2つ目の例となりました。

2. 米はなぜ敗北を認めることを恐れるのか?

A) 軍の威信に対する脅威: 時価6000万ドルの戦闘機がイエメン軍によって撃墜された事実を認めることは、米軍の不敗神話に大きな打撃を与えると見られます。これはアメリカ兵の士気を低下させるだけでなく、地域に存在する他の抵抗グループを鼓舞する可能性もあります。

B) メディアの信頼性の危機: 米の公式見解は常に、米軍の「技術的優位性」と「作戦上の精通」を強調してきました。地元の抵抗組織に対抗できない事実が明らかになったことから、西側メディアが疑問視され、軍の報道の透明性について深刻な疑問が浮上してきています。

C) 抵抗激化への懸念: F-18撃墜におけるイエメンの関与を認めることは、実質的にはアンサーロッラーによる戦争のルールの変更を正式に認めることを意味します。これにより、他の抵抗組織がイエメンのモデルを模倣するようになり、地域における米軍の駐留コストを増大させる可能性があります。

3. 軍事分析:イエメンにおける米国の戦略が失敗した理由とは?

A) 空軍力への過度の依存:アメリカは長年、空爆に頼ってアンサーロッラーを封じ込めようとしてきましたが、10年間の戦争の経験により、この方法は奏功しないことが判明したとともに、イエメンの抵抗精神を強めた格好となっています。アメリカのメディアでさえも、空爆ではアンサーロッラーの軍事力を弱められなかった事実を認めています。

B) 現場の現実の見落とし:米軍とその同盟国はイエメンを単にイランとの「代理戦争」とみなしていますが、アンサーロッラーはイエメンの社会・宗教的構造に根ざしており、国民から注目に値する支持を得ています。イエメン北部の大部分を支配しているこの組織は事実上、爆撃では破壊できない「国民国家」なのです。

C) 経済・政治的コスト: 複数の報道によれば、イエメンにおける米国の軍事作戦のコストはわずか3週間で10億ドルに達しましたが、目ぼしい戦果は挙がりませんでした。一方、イエメンはわずかなコストで敵のインフラに大きな打撃・損害を与えています。

4. 戦略的影響:西アジアにおける勢力均衡の再定義

- 抵抗枢軸の強化:イエメンが挙げた成功は、抵抗戦線の主な支援者としてのイランの立場を強化するとともに、レバノンのイスラム抵抗組織ヒズボッラーや、パレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスなどの抵抗組織にとってのモデルとなります。この問題は、シオニスト政権イスラエルおよび、これに同盟するアラブ諸国の懸念を高めています。

- 米の覇権の弱体化:アメリカがイエメンの抵抗組織に対抗できなかったことは、大国の主張と戦場の現実とのギャップを露呈させた形となりました。これにより、地域におけるアメリカの影響力が低下し、各国がイラン、中国、ロシアなどの他の勢力に注目する可能性が出てきています。

5. 結論:ポストアメリカ世界と新たな抵抗モデルの誕生

紅海で2機目の米軍F-18戦闘機が撃墜され墜落したことは単なる軍事的事件ではなく、非対称戦争の新時代への移行の象徴でもあります。イエメンの抵抗勢力は工夫や柔軟性、低コストの戦術への依存によって超大国を見事に撤退に追い込めることを証明しました。アメリカはこの現実を否定し続けることで、「アメリカ式体制秩序の警察官」という自らが主張してやまない地位を失うだけでなく、かつては「弱者」と呼ばれていた勢力による戦争のルールの書き換えを、まざまざと見せつけられることになるでしょう。

Your Comment

You are replying to: .
captcha