23 4月 2025 - 23:24
Source: Parstoday
シリア現支配勢力・ジャウラニ最高幹部はイラク訪問で逮捕されるか?

イラク南部で活動する政治組織「アサイブ・アフル・アル・ハク運動(AAH)」のガイス・ハズアリ事務局長は、シリア現政権の最高幹部ジャウラニ氏のイラク訪問について、同氏への逮捕状の執行につながる可能性があるとしました。

 シリア新政権のトップで通称ジャウラニ氏ことアフメド・アル・シャラ暫定大統領に対しては、最近イラクの裁判所が、同氏がアルカイダ、ISIS、ヌスラ戦線といったテロ組織のメンバーであること、また、シリア現支配勢力で武装組織のタハリール・アル・シャーム(HTS)の創設および、重罪を犯した罪で死刑判決を下しました。

最近、イラクのスーダーニー首相は来月17日に同国で開催されるアラブ連盟首脳会議にジャウラニ氏を招待していましたが、これはイラクの市民や様々な組織からの抗議を引き起こしています。

イラクのニュースサイト「バグダッド・アル・ヨウム」によると、イラク南部の政治組織「アサイブ・アフル・アル・ハク運動(AAH)」のガイス・ハズアリ事務局長は、「イラクとシリアの両国関係は必要不可欠であり、共通の利益を含んでいるが、現段階でシリア政府の現トップがイラクに滞在するのは『時期尚早』である」と語りました。

ハズアリ事務局長はまた、イラク司法府の決定を全員が遵守し、三権分立の原則を尊重する必要性を強調するとともに、イラクの国家主権が維持され国家の法的組織がこれまで通り尊重されるべく、この問題に慎重に対処するよう求めました。

ハズアリ氏がこの表明を行ったのは、スーダーニー首相とジャウラニ氏がカタールの仲介で会談し、イラクとシリアの関係が新たな段階に入った時期に当たります。

スーダーニー首相とジャウラニ氏はこの会談で、両国の国家主権と独立の尊重を確認するとともに、あらゆる外国の干渉にも反対する必要性を強調し、「シリアとイラクの安全と安定は地域の安全保障の基盤である」と表明しました。

また、この2者会談では両国が共有する国境の安全について議論され、共通の脅威と危険への対処に向けた現場と情報機関の連携強化で合意しています。

なお、経済分野に関してスーダーニー首相とジャウラニ氏は、通商関係の活性化、共同国境検問所を通じた物品と人の移動の円滑化、投資の奨励、両国の戦略的利益に沿ったエネルギー・運輸・インフラの分野で新たな協力の展望を開く方法についても協議しました。

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