イエメン軍のヤフヤー・サリーウ報道官は19日、同国首都サヌアでデモ行進する大勢の市民らに対し、同国のミサイル部隊が弾道ミサイル「ズルフィカル」でイスラエルのベン・グリオン国際空港郊外の軍事目標を狙ったと発表しました。
イエメンでは19日、市民らが再びガザの人々との連帯を表明するデモ行進を行いました。 このデモが実施されたのは、イエメンの高官らが「米国の攻撃を受けても我が国民は対パレスチナ支援を決して断念しない」と表明した後のことです。
サリーウ報道官はこの日、米軍のMQ-9型無人機が首都サヌア上空で侵略行動の最中に撃墜されたことも明らかにしました。 イエメンの実効支配勢力アンサーロッラーは2023年10月以降、MQ-9型米無人機を20機以上撃墜することに成功しています。
一方、アメリカは依然イエメン空爆を継続しており、19日未明にはサヌア市内を空爆しました。他にも、北部サアダ県およびジャウフ県をそれぞれ3回と4回にわたり空爆しました。
消息筋は、この日の空爆で58人が殉教、126人が負傷したと伝えています。
これに関して、アンサーロッラーの政治局は19日朝、声明を発表し、フダイダ県ラス・アイサ石油港に対する米軍の空爆を非難するとともに、「これは戦争犯罪であり、破壊の規模および、我が国に対する侵略でのアメリカの無能ぶりを物語っている」と痛烈に批判しました。
アメリカはイスラエルへの支持および、イエメンがイスラエルに対し実施した海上封鎖の打破をもくろむ中、イエメン民間人に対する攻撃に出ており、これにより現在までに数十人の殉教者と負傷者が出ています。
こうした攻撃にもかかわらず、イエメン軍は依然としてガザ地区におけるパレスチナの市民と抵抗組織への後方支援作戦を続行しており、独自の作戦履行により、イスラエル占領地の中枢部および、紅海やインド洋においてイスラエルと関係のある船舶、さらには米艦隊をも狙い撃ちしており、複数機に上る最新鋭の米無人機をも撃墜しています。
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