ガザ地区各地に対するイスラエルの新たな攻撃の波は2日目も続いており、多数のパレスチナ人が殉教した他、多数の負傷者も出ています。
パールストゥデイがメフル通信の報道として伝えたところによりますと、パレスチナの情報筋は「イスラエル側は19日水曜朝、ガザ南部ハーンユヌスとラファを攻撃し、これにより10人が殉教したと伝えました。さらに、ガザ市南部サブラ地区でも住宅が爆撃されました。イスラエル政権の攻撃では子供がターゲットにされています。
イスラエルの戦闘機は、ガザ中心部のアル・ブレイジ難民キャンプ及び、アル・ムグラカ地区も攻撃しました。さらに、ガザ市南東部と同市近郊アルザイトゥーン地区もイスラエルの戦闘機による爆撃を受けています。
ガザ市南部サブラ地区では民家が爆撃され、3人が殉教、数人が負傷しました。イスラエルの戦闘機はさらに、ハーンユヌス西部のアル・マワスィ地区も数回にわたって爆撃しています。
これらに加えて、イスラエルのヘリコプターもガザ市南部に向けて発砲した他、ガザ南部ラファ市東のアル・ジュナイナ地区も狙い撃ちしました。
イスラエル軍は、ガザ中心部にあるアル・ブレイジ難民キャンプの北東部も砲撃しました。さらに、ガザ南東部の東ハジャル・アル・ディクもイスラエル軍の銃弾の嵐に巻き込まれ、ガザ市東部のアル・トゥッファ地区も爆撃されました。
同軍はこのほか、ガザ南部ハーンユヌスのアル・マワスィ地区及びアル・ムハッラト地区にあるテント4棟を攻撃し、これにより少なくとも13人のパレスチナ人が殉教しました。
こうした中、パレスチナ情報筋は、ガザ市東部シュジャイヤ地区でシオニストが実行した残虐な虐殺の動画を公開しました。
また、他の報道によりますと、パレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスのタヘル・アル・ヌヌ(Taher al-Nunu)政治局顧問は「ネタニヤフ・イスラエル首相は合意を望んでおらず、停戦期間中に条項の実施を回避しようと目論んだ」と述べています。
パールストゥデイがイスナ―通信の報道として伝えたところによりますと、同政治局顧問は「ネタニヤフ首相はガザ地区に対する戦争を再開することでの内閣存続を狙っている」と語りました。
アル・ヌヌ政治局顧問はレバノンのアルマヤーディンTVのインタビューで、「イスラエル占領政権は停戦交渉の第2段階に入ることに反対し、第1段階の条項を履行しなかった。一方、ハマスは、アメリカのアダム・ビューラー捕虜問題担当代表の計画、さらには同国のスティーブン・ウィトコフ西アジア担当特使の提案の検討にも同意した」と述べています。
同顧問はまた、「イスラエル占領政権はネタニヤフ政権存続のため交渉の決裂を狙っている」としました。
加えて米国政府の立場については、「ドナルド・トランプ米政権はイスラエルの代理・弁護士として活動を開始し、特に政治的なえこひいきや武器支援を通じて、占領政権の犯罪の真の共犯者となっている」と語っています。
加えて、「敵たるシオニストは、合意なしには目的達成はもとより、捕虜を一人たりとも帰還させられない。イスラエル人捕虜に関しても保証はなく、爆撃や継続的な侵略で殺される可能性もある」と述べました。
これらの声明が出されたのは、イスラエル政権が18日火曜朝にガザ地区への攻撃を再開し、エジプト、カタール、米国の仲介により去る1月19日に始まった脆弱な停戦を破った後のことです。
ガザにあるパレスチナ保健省によりますと、イスラエルによるガザへの新たな攻撃で412人以上が殉教したほか、500人以上が負傷しました。
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