9 3月 2025 - 21:55
Source: Parstoday
「情報の自由な流通を名目とした虚偽」;真実に対する西側諸国の行動についてのイラン最高指導者の見解

イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、「我が国の体制構造はイスラムの聖典コーランの原則と理念、そして書物と伝統の基準と目標に基づいている」とし、「西洋の原則と基準はイスラムの価値観に反するため、我々がそれを拠り所とすることはできない」と語りました。

ハーメネイー師は8日土曜、国家の三権の長やイランの様々なレベルの政府高官及び上層幹部らとの会合で、個人や社会の自己忘却とそれが人間や社会に及ぼす影響についての、イスラムの断食月・ラマザーン月の助言を述べるとともに、西洋の植民地主義、国家資源の略奪、広範囲にわたる虐殺、人権や女性の権利に関する虚偽の主張、そして諸問題における二重基準による西洋文明の汚点を指摘し、「西側諸国における情報の自由な流通は虚偽に過ぎない。それは西側のサイバー空間では、殉教した我が国のイスラム革命防衛隊ゴッツ部隊の故ソレイマーニー司令官、レバノンのイスラム抵抗組織ヒズボッラー前事務局長の故ナスロッラー事務局長、パレスチナ・イスラム抵抗運動ハマスの故ハニヤ元政治局長、その他著名人の名前を挙げることができず、パレスチナとレバノンにおけるシオニストの犯罪に抗議することもできないのと同様である」と述べています。

また、イラン情勢に関する西側メディアの虚偽を想起させるとともに「これらのメディアのうち、一体いずれのものが学術の進歩、大規模な集会、イスラム体制と国民の成功について言及しているだろうか?しかも、彼らはその一方で弱点を10倍に拡大している」としました。

さらに、イランの悪意ある人々によるあらゆる否定的なプロパガンダにもかかわらず、さらに増大する国民の威信は今や現実であるとし、「体制の権威者が体制のアイデンティティと構造を維持しながら正しい道を歩むならば、彼らは諸国民、さらには一部の国の指導者にとっての模範となることができる」と語っています。

ハーメネイー師:「交渉を繰り返し口にする相手側の目的は世論での圧力」

ハーメネイー師は、イラン外務省が精力的に活動していることに満足の意を表すとともに、近隣諸国や他国との交流拡大を強調し、「一部の横暴な人物や外国政府は盛んに交渉を主張するが、彼らの目的は問題解決ではなく、自分たちが望む問題の強要・押し付けおよび支配することにある。つまり、相手が受け入れれば儲けもので、受け入れなければ喧噪を引き起こして相手側が交渉を放棄したと非難する魂胆なのだ」と述べました。

また、「交渉を繰り返し口にする相手側の目的は世論に圧力を生み出すことにある」とし、「彼らは、自分たちには交渉の用意ありと宣言しているにもかかわらず、なぜイランは交渉に応じないのかと世論に疑念を持たせたいのだ。だが、彼らの思惑は交渉ではなく、支配と押し付けでしかない」としています。

さらに、欧州3カ国が「イランはJCPOA核合意内の義務を履行していない」と後ろ指をさしたことに言及し、「逆に彼らこそが、JCPOAにおける約束を果たしたのかを問われるべきだ。そもそも、彼らは初日から約束を果たさず、米国がJCPOAから離脱した後は、その補填を約束したにもかかわらず、自らの約束を2度も破った」と語りました。

そして最後に、「欧州諸国が約束を破っておきながらイランを違反行為のかどで非難していることは、彼らの再現極まりない破廉恥ぶりの表れだ」とし、「我が国の当時の政府はその状況を1年間容認し、その後に国会が介入してこれ以外に方法はないという議決を可決した。そして今、理不尽な押し付けや強制的な文言に直面して他に方法はない」と結んでいます。

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