イスラエル軍は現地時間3日夜、シリア西部の都市タルトゥース郊外を空爆しました。この空爆後、シリア南西部クネイトラ市の西バラタ橋から煙が立ち上ったということです。なお、この爆破はタルトゥース・バニアス高速道路付近の軍事拠点に対するイスラエルの空爆によるものです。
一方、イスラエル軍の一団は同日夜、重装備を携えてシリア南西部クネイトラ県内の町マシャラに入りました。ヘリコプターと無人機を伴って行われたこの攻撃で、イスラエル軍はマシャラ~アル・タイハ町の間の道路を遮断しました。
またレバノンでも3日夜、イスラエル軍の戦闘機が東部バールベック・エル・ヘルメル県ジャンタの丘陵地帯を爆撃しました。この攻撃の対象や、それによる人的・物的被害の可能性についてはまだ報告されていません。
一方、パレスチナ情報筋は3日夜、イスラエル軍がヨルダン川西岸北部ジェニン市の一部区域を襲撃したことを明らかにしました。イスラエル軍の装甲兵員輸送車はジェニン東部を襲撃し、またブルドーザーが地域のインフラを破壊し始めています。これについてパレスチナ赤新月社は、パレスチナ人青年ジハード・アラワネさんが同日夜、ジェニン東部でイスラエル兵に射殺され殉教したと発表しました。
シリア新政権、政府職員1万5000人を解雇
シリア国内からの報道によると、シリア国内で独自の情報網を持つ在英のNGO「シリア人権監視団」は、ジャウラ二氏をトップとする同国の現支配政権が1万5000人の政府職員を解雇し、同国での報復が激化する懸念があると報告しました。シリア人権監視団は、ジャウラ二政権の教育省が教職員3000人を解雇したほか、同国教育省、保健省、北西部ラタキア港湾の職員ら1万2000人を解雇する予定だとしています。
イスラエル軍司令官が辞任
イスラエル軍作戦部の司令官オディド・ベシウク氏が、2023年10月7日のハマスによる攻撃を受けた責任をとって辞任しました。イスラエルの情報筋によりますと、イスラエル軍のエヤル・ザミール新参謀総長がベシウク氏の辞任を受諾したということです。
イエメンが対パレスチナ支援を呼びかけ
イエメンの実効支配勢力アンサーロッラーは声明で、「イスラエルの犯罪と侵略は例外なくイスラム共同体全体を標的にしている」と強調した上で、アラブ諸国にパレスチナを支援するよう求めました。アンサーロッラーはエジプト首都カイロでの会議でアラブ連盟加盟国の首脳らに対し、イスラエルの横暴と傍若無人な行動に断固として立ち向かい、パレスチナを支援するよう求めました。
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