5 3月 2025 - 22:59
Source: Parstoday
ハマス「武装解除は交渉の議題にならず」/イスラム聖戦運動「アラブ連盟の決定は面前の問題解決にならない」

ハマス幹部のサミ・アルズフリ氏は、「イスラエルは、包囲や兵糧攻めなどの犯罪行為によってパレスチナ人を黙らせることはできない」「抵抗組織の武器は譲渡も取引もできず、シオニスト捕虜は合意によってのみ解放できる」と語りました。

【ParsToday西アジア】イスラエルはハマスに対して停戦合意の第1段階の延長を迫る一方、ガザ南部で攻撃を再開したり、同地区につながるすべての検問所を閉鎖して人道支援の搬入を阻止したりしています。こうした中、ハマス幹部のサミ・アブズフリ氏は「イスラエルの行為は戦争犯罪だ」と非難し、「抵抗勢力が持つ武器は我々の譲れない一線であり、(その武装解除は)いかなる対話や交渉においても議題にはなり得ない」と強調しました。

イスラエル、状況次第では10日以内にガザ攻撃再開も

イスラエルの第12チャンネルTVは4日、「10日以内にハマス側と追加の人質解放で合意に達しない場合、イスラエルはガザ地区への攻撃を再開する」と報じました。

ハマス報道官「外国勢力によるガザ干渉を許さない」

一方、ハマスのハゼム・カシム報道官は4日の声明で、「ガザの将来に関する措置は全て、国民的合意を通じて講じられるべきだ」とし、ハマスとして外国勢力の干渉を一切認めない考えを示しました。エジプトでは同日、「パレスチナ首脳会議」と呼ばれるアラブ連盟首脳の緊急会合が開催され、参加国の首脳らはパレスチナ人の強制移住への反対とガザ地区の再建支援を表明し、統一主権下でのガザとヨルダン川西岸の維持の重要性を強調しました。

パレスチナ・イスラム聖戦運動「アラブ連盟首脳会議の決定は面前の問題解決にならない」

もう1つの抵抗組織「パレスチナ・イスラム聖戦運動」は、エジプト首都カイロでのアラブ連盟首脳らによる緊急会合の最終声明について、その内容を肯定的なものとする一方で、同時に「これらの決定はイスラエルと米国がパレスチナ国民やアラブ諸国の立場に課した課題に応えるものではない」と強調しました。

ガザでの殉教者数が増加

ガザ地区各地で瓦礫の中からさらに多くの殉教者の遺体が回収されたことにより、2023年10月7日以降のイスラエルによる攻撃の殉教数は4万8405人に増加しました。最近では、過去24時間で7人の殉教者の遺体が瓦礫の中から回収されたほか、イスラエル軍のガザ侵攻中に受けた負傷でパレスチナ人1人が殉教しています。また、過去24時間で負傷者11人が病院に搬送されました。

ヨルダン川西岸で殉教も辞さない反シオニスト作戦が実施

こうした動きと時を同じくして、1人のパレスチナ人がヨルダン川西岸北部の検問所を襲撃し、イスラエル軍兵士の手により殉教しました。ハマスはこの殉教作戦を称賛するとともに、「革命的なパレスチナ人青年の意識には抵抗の精神が生きている」と強調しました。

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