ダストマールチヤーン氏はイルナー通信とのインタビューで、抵抗戦線の将来と地域の発展について「イスラエルは2006年にレバノンのヒズボッラーに大敗して以来、どの戦争でも自らの目標を達成できていない。同政権の大きな失敗の一つは、2000年にレバノンからの撤退を迫られたことであり、これは地域の歴史の転換点として認識されている。しかし、最も重要な転機はイスラエルが満を持して過去の雪辱を果たすことを狙ったものの奏功せず、さらに大きな敗北を喫した時だった」としました。
また、現在のガザ戦争について「イスラエルは人質を解放し、抵抗組織のトンネルを破壊し、ハマスを壊滅させると繰り返し豪語してきたが、それを達成できなかったのみならず、ハマスとパレスチナ抵抗勢力の力を見せつけられている。パレスチナ難民が祖国に帰還し、イスラエル側の人質が解放された時でさえ、世界は畏敬の念とともに抵抗勢力の強さを見つめていた」と語りました。
そして、「イスラエルは焦土作戦でガザ住民に他地域への移住を強制し、この地区の人口を減らそうとしたが、これも不首尾に終わった。抵抗勢力の壊滅にあれほどの軍事的・政治的手段を駆使した挙句、敗北を喫し屈辱まみれの撤退を余儀なくされた」と述べました。
また、2006年の33日間戦争については、「ヒズボッラーの軍事力は、抵抗勢力が近代的装備を有する軍隊に対抗できる能力があることを示した」とし、「この戦争で抵抗勢力が単にイスラエルに対してではなく、実際にはアメリカを相手に戦ったという点が重要だ。もしアメリカが武器、技術、諜報面でイスラエルを支援をしていなかったら、同政権は初日から崩壊していただろう。米国は武器供給のために直行の航空路を設けた」と語りました。
そして最後に、「抵抗勢力の戦士らの強い意志は決して打ち負かされないという事実は歴史に刻まれるべきだ。抵抗運動は、自らの権利を守ろうとする意志から生まれた思想上の1つの潮流かつ知的な運動である。歴史を通じて、いずれの邪悪な勢力も、自らの運命を決めようと奮闘する人々を弾圧できなかった。この道程は遠く、しかるべき代償も迫られるかもしれないが、神は彼らに微笑むだろう。史実もこの事実を裏付けており、今日我々は、国民の意志が敵の軍事力に勝り、最終的に諸国民が勝利の栄冠に輝く現実を目の当たりにしている」と結びました。
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