EAEUの加盟5カ国は合わせて2000万平方キロメートルの国土、1億8300万人の人口を抱えています。専門家らによれば、EAEUを重要たらしめているのは、いわば「ユーラシアを制する者は世界経済を制する」というその地理的重要性です。
このEAEUに、昨年末の12月26日、イランがオブザーバー国として加盟しました。これは、同日にロシア・サンクトペテルブルクで開かれたEAEU最高評議会で、イランのアターバキー産業鉱山貿易相も出席し、正式に決定しました。
専門家らはかねてから、イランの加盟はEAEUおよびユーラシア圏経済に大きく寄与するとみてきました。
イランは経済・エネルギー以外の観点からも、ペルシャ湾、インド洋、東・東南アジアへのアクセスを持つきわめて重要な位置にあります。それゆえイランは、EAEUとの自由貿易協定締結およびオブザーバー国加盟を物流・エネルギー安全保障の点から大きな出来事とみています。
イランはEAEUへのオブザーバー加盟によって、同組織が持つ8000億ドル規模の市場へのアクセスを得ることになります。
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