ロシア諸民族友好大学(通称:RUDN大学)国際関係学部の学生らが先日、首都モスクワにあるイラン大使館を訪問し、ジャラーリー大使と懇談しました。ジャラーリー大使はこの懇談で、イラン・ロシア両国と西側諸国との対立について自身の見解を披露しました。
ジャラーリー大使は「国際舞台は対立あるいは共有の舞台であり、これらの要素は各国の陣営区分けや分類において決定的なものである」とし、「1979年に発生したイランのイスラム革命は、東西両陣営のいずれにも属さないというスローガンを掲げ、独立したアイデンティティの復活を目指したものである。これはアメリカ中心の一極的な構造という世界的な不平等に反対したため、イランは厳しい制裁を受けることになった」と語りました。
また、「我が国の持論は世界中で多くの支持を獲得している」とし、「我々の持論は、もしアメリカが民主主義を主張するのなら、なぜ国際社会で各国の意志が通ってはならないのか、そして一国における独裁が悪なら、なぜ国際社会で独裁が存在していいのか、という疑問である」と述べました。
ジャラーリー大使はさらに、旧ソビエト連邦の崩壊後ロシアの政治家らが西側との関係樹立に多大な尽力を払ったことを強調し、「西側との交流に対するエリツィン氏の誠実な努力にもかかわらず、西側は行動において自らの政策を再考せず、彼らの行動はモナリザの微笑に等しかった」としました。
そして、2022年2月24日のプーチン大統領の演説に言及し、「プーチン政権も当初は西側諸国との協力を政策の基礎としていた。しかしその後、同氏は西側諸国に向けて何度も、ロシアがEUさらにはNATOに加盟するために歩み寄ってきたのに、あなた方はそれを受け入れなかったと告げている」としました。
他にも「イランとロシアの西側諸国との対立には深い文化的ルーツがあり、イランとロシアが国際社会で積極的な役割を果たすことにアメリカが反対している理由はまさに、文化的基盤に基づく対立である」とし、「我々はアメリカの自由民主主義に従うことはできない。なぜなら、我々は3000年以上にわたる文字文明を持つ国であり、ロシアは1000年の文字文明を持つ国だからだ」と語りました。
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