30 12月 2021 - 11:44
国連が、アラブ連合軍の攻撃でのイエメン民間人死亡の事実を認める

イエメン首都サヌアの非軍事インフラや住宅地に対する、サウジアラビア主導アラブ連合軍の攻撃の後、グランドバーグ国連事務総長イエメン担当特使が28日火曜、この攻撃でイエメン民間人が死亡した事実を認めました。

ABNA24 : ファールス通信によりますと、グランドバーグ特使は同日、声明を発表し、イエメン領内での最近の軍事的緊張を非難し、すべての交戦勢力に対し、即時衝突レベルを下げるよう求めています。

同特使事務所の公式サイトに発表された声明によりますと、グランドバーグ特使は「イエメンでの最近の緊迫化は、同国での衝突の終結に向けた永続する政治的アプローチを見出すチャンスを弱めることになる」としました。

また、「イエメンでの過去数週間の緊張はここ数年で同国に見られた中で最悪の事態だ」とし、「こうした緊張が、民間人の暮らしを危険にさらしている」と語っています。

さらに、「アラブ連合軍がサヌアおよび、イエメン中部マーリブ県を空爆したことで民間人が命を落とし、またサヌアの住宅地や非軍事インフラが被害を受けている」と述べました。

そして、「交戦勢力それぞれの無差別攻撃、非軍事施設および民間人への攻撃はすべて、国際人道法への公然とした違反であり、可及的速やかに停止される必要がある」としています。

サウジアラビアはアメリカ、アラブ首長国連邦、そのほか複数の国の支持を得て、2015年3月からイエメンを軍事攻撃し、完全に封鎖しています。

この戦争で、イエメンではこれまでに1万6000人以上の市民が死亡したほか、数万人が負傷、ほか数百万人が住む家を失っています。

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