ハーメネイー師は23日、南部ファールス州出身の殉教者に関する記念行事主催者らと面会し、現在のパレスチナやレバノンといった西アジア情勢を「歴史に残る出来事」とし、「最期の瞬間まで戦い続けたシンワル氏や、理性と勇敢さを兼ね備えたナスロッラー氏のような人物がいなかったら、地域の運命は異なるものになっていただろう」と語りました。
ハーメネイー師はその上で、
「イスラエルは抵抗勢力を容易に壊滅できると考えていた。しかし、ガザやレバノンで5万近くの民間人と抵抗勢力の幹部を殺害し、大量の戦費と米国の支援をつぎ込んで得たのは、欧米各地の大学で起きたデモのように世界中からの嫌悪と、依然として戦闘を続ける抵抗勢力の存在だ。これはイスラエルにとって大きな敗北だ」
と述べました。そして、そのイスラエル以上に敗北を喫しているのは西側諸国の文化・文明だとし、
「罪のない子供が1万人以上も爆弾で殺されながら、西側諸国の政治家は眉間にしわを寄せることすらしない。そのことが人権を謳う彼らの欺瞞を暴き、西洋文明が信頼できないものであることを全世界に示した。これは彼らにとって大きな敗北だ」
と述べました。
ハーメネイー師はイスラエルを支援する勢力を「悪の戦線」と呼び、
「抵抗戦線は悪の戦線に対峙している。神の思し召しで勝利は抵抗戦線にもたらされるだろう」
と述べました。
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