バイデン大統領はこの5か月間、フィリピン、インド、日本、韓国といった各国首脳の訪米を受けており、彼らとの会談においては、中国の勢力や軍事の拡大に対抗するようにこれらの国々を扇動して、自国と行動を共にさせようと画策してきました。
中国外務省の毛寧報道官は先週、バイデン大統領のベトナム訪問予定に対して、「米国はアジア諸国との関係に対処するに当たっては、ゼロサムゲームの冷戦思考を捨て、国際関係の基本的な準則を遵守すべきだ。第三者を標的にせず、地域の平和的安定と発展、繁栄を損なってはならない」と述べていました。
イスナー通信によりますと、アメリカ政府のある高官は今回のベトナム訪問前に、「この訪問は、米越関係の根本からの再定義を示すものである」としながら、「中国からの圧力下にあるベトナムに対しては、（米国の）仕事は簡単には進まないだろう」と指摘しました。
一方、バイデン大統領のベトナム到着前日の9日土曜には、米紙ニューヨーク・タイムズが、「ベトナムは秘密裏にロシアからの武器輸入を図っていた」と報じましたが、ファイナー国家安全保障担当大統領副補佐官は、「（米国は）ベトナムのようにロシアとの関係を持つ国々との協力を深め、ロシアとの交流を制限するよう努力し続ける」と述べました。
アメリカは、1954年から1975年まで続いたベトナム戦争に参戦して血なまぐさい戦いを繰り広げましたが、現在はベトナムを味方に付けようと目論んでいます。
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