イタリアで生活費高騰に抗議するデモ実施

国際通信イランプレスによりますと、イタリアでは現在、インフレと物価高騰が人々の生活に影響を与えています。

イタリアの首都ローマでは27日土曜、中心部の複数の通りに市民数千人が集まってデモを行い、生活費が賄えないと訴えました。

一部の市民は、空のショッピングカートを押しながらデモに参加しました。

彼らのうちの一人はイランプレスの記者に対し、「われわれは、国民の給料が月末までの生活費をまかなうのに十分ではない、と訴えるために、ショッピングカートを手にデモに参加した」と語りました。

そして、「何も入っていないこのショッピングカートは、イタリアで国民の購買力が急激に低下していることを示している。人々は、生活必需品を買うか電気ガス代を払うかのどちらかを選ぶよう迫られている」と続けました。

別の参加者は、「今回のデモは、インフレ率の増加や政府による国民の基本的権利の重要部分削減を受けてのイタリアでの貧困増大について抗議するため、実施された」と話していました。

デモで参加者ら掲げていた横断幕やプラカードには、「皆のための市民権」「雀の涙ほどの給料支払いを止めろ」「インフレ対策のための補助金支給を」などのスローガンが書かれていました。

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