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source : Parstoday
土曜日

14日 5月 2022年

15:20:12
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イラン安全保障最高評議会書記、「違反者側がイラン解決案受け入れればウィーン協議の問題は打開」

イラン国家安全保障最高評議会のシャムハーニー書記が、「ウィーン協議は、違反を犯した側がイランの論理的かつ原則に沿った解決案を受け入れることによってのみ問題が解決されきる段階に達している」と述べました。

ABNA24 : シャムハーニー書記は13日金曜、ツイッターにおいて「米国は約束の破棄、またヨーロッパは約束を実行に移さなかったことにより、(自ら約束を守るという)イランが示して見せた誠意を活かすチャンスを棒にふった。もし彼らが(核合意に)復帰する意志を持つなら、イランには合意を結ぶ用意がある」としました。

オーストリア・ウィーン協議で調整官を務める欧州対外行動庁のエンリケ・モラ事務次長は、今月11日と12日にテヘランを訪問して同協議のイラン首席交渉官を務めるバーゲリーキャニー外務次官と会談し、協議継続について話し合いました。

EUのボレル外務・安全保障政策上級代表も13日金曜、制裁解除を目指すこの協議が近く再開することを明らかにしました。同氏は、記者らと行った短いインタビューで、モラ事務次長のテヘラン訪問が有意義なものだったとして、「イランとの協議はまもなく再開される」と述べました。

また、 「イランとの核関連協議は中断されていたが、EUの協議調整役であるモラ氏のイラン訪問はその再開の道を開いた」と指摘しました。

そして、イランとウィーン協議の相手側との合意成立に関する期待を表明し、「最終合意に達する見込みはある」としました。

一方、イランのアミールアブドゥラーヒヤーン外相もこれに先立ち、モラ事務次長のテヘラン訪問はウィーン協議で残る問題の解決のための再度の機会だとして、「米国が政治的決定を下してその責務を遵守すれば、信頼に足る良い合意が得られる」と述べています。

2018年5月8日、当時アメリカ大統領だったドナルド・トランプ氏は執行命令に署名して、アメリカの核合意離脱を表明しました。これを受け、核合意に定められたアメリカの遵守すべき事柄に基づき解除されていた対イラン核関連制裁が再発動されました。

バイデン現米政権の高官らは、これまでに繰り返し対イラン最大限圧力行使という同国の政策の失敗を認めているものの、核合意への復帰に必要とされる措置の実施を回避しています。

対イラン制裁解除を目指すウィーン協議は、今年3月から休止状態に入っています。アメリカは協議開始当初から、対話前進のために具体的で率先的な提案をすることなく、関係各国を協議遅延や妨害で非難しようとしてきました。

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