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source : Parstoday
木曜日

17日 3月 2022年

11:26:18
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イラン外相、「ザーゲリー氏らの引渡しは英のわが国への負債支払いに関係ない」

イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相が、イギリスの負債がイランに支払われたことを明かし、「わが国で安全保障問題関係で逮捕された人物らの引渡しとこの支払いには、何の関係もない」としました。

アミールアブドッラーヒヤーン外相は16日水曜、テヘラン駐在の各国大使や外国機関代表が出席して行われたイラン暦1401年ノウルーズ外交祭の式典の傍らで、記者団を前に、「(1979年の)イランイスラム革命勝利前に購入された防衛関係品の一部として我々がイギリスに請求していた3億9000万ポンドあまりを、数日前に受け取ることができた」と述べました。

イランとイギリスの間では1971年、イランへチーフテン戦車1500台を販売する契約が結ばれ、イランからは代金として10億ドル超が支払われました。

しかし、イギリスがこのうち約150台をイランへ引き渡した後の1979年にイスラム革命が勝利したことから、同国は対イラン武器制裁を理由に残りの戦車引渡しを拒みました。

この件をめぐり国際司法裁判所は2001年、イギリスに対して負債及び賠償金を支払うように命じています。

アミールアブドッラーヒヤーン外相は、この支払いと安全問題関係によりイランで逮捕された人物らの引渡しには何ら関係がないことを強調して、「イギリスの負債は数日前に支払われた。同じ時期に、安全問題関係によりイランで逮捕された人物らの引渡しを求める司法手続きも続けられていた。おそらく時間的に、彼らの出所と負債の支払いは近かったのだろうが、この2つの問題には何のつながりもない」と説明しました。

続けて、「ナーザニーン・ザーゲリー氏とアヌーシェ・アーシューリー氏の釈放は、最終的にイランでの人道的観点により実現したものである。負債支払いと彼らの釈放を結びつけて流されたニュースは、不正確で誤ったものである」と指摘しました。

イランとイギリスの二重国籍である両氏は、イランでのイギリスのための諜報活動の罪状で逮捕されましたが、16日に刑期を終えてイギリスへ引き渡されました。

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