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source : Parstoday
土曜日

26日 2月 2022年

11:15:16
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ウクライナ危機に対するイランの立場;緊急協議への勧告、「戦争は解決手段にあらず」

ロシア・ウクライナ間の戦争開始を受け、イランは停戦および、協議を通じた対立の解消、そして政治的解決策の模索を求めています。

ABNA24 : ロシアのプーチン大統領は24日未明、ウクライナ東部ドンバス地域を守るための特別軍事作戦の開始を命令しました。

また、予想される流血の責任はウクライナ政府側にあると警告しています。

ウクライナでのロシアによる軍事作戦が開始されている中、ロシア国防省は、今回のウクライナでの軍事作戦では、軍事用の空港や軍事インフラが標的とされ、都市地域は空爆されない、と発表しています。 

ライースィー・イラン大統領はプーチン・ロシア大統領との電話会談で、「NATO北大西洋条約機構の東方への拡大は、緊張を引き起こす」としたうえで、「その拡大は、様々な地域の独立諸国の安定・安全にとって深刻な脅威である」と語りました。

また、「発生していく出来事が、地域や諸国民の利益となって終わるよう希望する」としています。 

バハードリージャフロミー・イラン外務省報道官はツイッターで、「戦争は解決手段ではなく、アメリカへの依存は安全を生み出さない」と書き込みました。

 

これに関して、アミールアブドッラーヒヤーン・イラン外相もツイッターで「ウクライナ危機は、NATOの挑発行為に根源がある」と述べています。

さらに、「戦争に訴えることはウクライナ危機の解決手段にはならない」とし、「停戦を成立させること、そして外交・政治的な解決策に集中することが急務だ」としました。 

テヘラン駐在のウクライナ大使、Sergey Burdylyak 氏はアミールアブドッラーヒヤーン外相のツイートに反応し、「戦争は決して、いずれの問題の正しい解決手段にもなりえず、自分はアミールアブドッラーヒヤーン外相に同意する」と述べています。 

さらに、シャムハーニー・イラン国家安全保障最高評議会書記も25日金曜、ウクライナでの紛争・危機勃発の2日目にツイッターで、「戦争より忌み嫌うべきものはない。だが、西側は様々な手段を用いて諸国の国家安全保障に打撃を与えることを追求しているときには、実際問題として西側の戦略への対抗目的で結成される戦争や危機が直接の責任を負う者である」としました。

シャムハーニー書記はこれ以前にもツイッターで、「ヨーロッパ最東端での危機発生を原因とした、著しいエネルギー値上げや金融市場の暴落は、東半球でのあらゆる形における情勢不安や不安定が、西側の利益にも深刻な弊害を及ぼすであろうことを示した」と語っていました。

また、「ウクライナ危機は、今後の教訓となりうる」としています。 

ウクライナ危機の激化を受けての、イランの政府当局や市民らの懸念事項の1つは、現地在住のイラン人の安全確保です。 

これに関して、ハティーブザーデ・イラン外務省報道官は、同省内にウクライナ情勢対策本部が結成されたことを明らかにしました。

さらに、「イランは地域情勢を深く懸念しており、双方の交戦勢力に対し、即時の協議開始と危機の平和的な解決、そして停戦の下地を整えるべきだとしている」と語っています。 

こうした中、アミールアブドッラーヒヤーン外相は25日、シーヤールトー・ペーテル・ハンガリー外務貿易相と電話会談を行い、同国領内にいるイラン人留学生やウクライナ在住イラン人らをイランに帰国させる手続きの円滑化にむけて、ハンガリー側の助力を求めました。

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