ABNA24 : 通信によりますと、米国の共和党トランプ氏と民主党候補バイデン氏による第1回選挙討論会が、30日水曜未明、米オハイオ州クリーブランドのケース・ウエスタン・リザーブ大学で行われました。
バイデン氏はこの討論会の冒頭で、トランプ氏に対し、「あなたは、これまでの米国大統領の中で最悪の大統領だ」と語り、「トランプ氏はアメリカ国民のことを気にもかけず、新型コロナウイルスが感染拡大しているにもかかわらず、経済の拡大のみを主張している」と指摘しました。
また、トランプ氏が「健康の分野でケアを必要としている人々を支援することは決してない」と指摘し、「トランプ氏が新型コロナウイルス問題に対応している間に、20万人がこのウイルスで死亡した」と述べました。
さらに、トランプ氏ををロシアのプーチン大統領の飼い犬と表現し、「人々は投票すべきだが、トランプ氏は彼らに投票を思いとどまらせようとしている」と批判しました。
トランプ大統領も討論の中で、バイデン氏の経済計画は、国内企業の半分を潰すものだとし、「私の経済計画は、これまでに700万人の雇用と1兆ドル以上の経済成長を生み出した」と自画自賛しました。
また、米国で起きている人種差別撤廃運動への対応をめぐり、自身の行動を正当化し、「人種差別に対する抗議は平和的ではなかった。民主党が治めている州で、暴力行為が行われていた」と強調しました。
そして、新型コロナウイルスに対する自身の破滅的な対応をよそに、「もしあなた(バイデン氏)が私だったら、コロナ禍で20万人ではなく200万人のアメリカ国民が死亡していただろう」と語りました。
さらに、選挙結果を受け入れることについて、自らの違法で慣習に外れた言い訳でごまかしました。
30日水曜未明の討論会に加え、トランプ氏とバイデン氏の間でさらに2回の討論会が開催され、両氏の副大統領候補であるマイク・ペンス氏とカマラ・ハリスの間でも1回の討論会が行われます。
米国大統領選挙は来る11月3日に開催されます。
米国でここ数ヶ月間に行われた世論調査では、そのほとんどでバイデン氏がトランプ氏よりも優勢となっています。
矛盾する政策、道徳的堕落、予測不能な態度、誤った管理等が指摘され、トランプ氏の人気は低下しています。
342/
