パレスチナの政治アナリスト、トウフィーグ・トオメ氏は6日、ヨルダン川西岸の情勢について「イスラエルの侵略にさらされ、徐々に占領地に組み込まれつつある。ガザで進行中のジェノサイドと併せて、ヨルダン川西岸でも民族浄化が進んでいる」と語りました。
トオメ氏はその上で、「ヨルダン川西岸への攻撃は今に始まったことではなく、数十年前から続いている。しかし、現在の情勢は激化しており、イスラエルの意図がよりあらわになっている。イスラエルの極右政権は、アラブ諸国や国際社会の反発を意に介することなく、公然とその野望を公言している」と語りました。
トオメ氏は、こうしたイスラエルの姿勢を支えているのがトランプ米政権であるとし、トランプ氏がこれまでにヨルダン川西岸のイスラエル併合を認めたり、シリア領ゴラン高原についてもイスラエル領だとの認識を示していることを挙げました。
そして、「米・イスラエルはヨルダン川西岸から難民キャンプを一掃し、彼らを追放するつもりだ」とし、その例として北部ジェニンやトゥルカレムにある難民キャンプが相次いで攻撃を受けていることを挙げました。
トオメ氏は、イスラエルがヨルダン川西岸に新たに13カ所の入植地を建設する計画だとして、西岸の各地区をそれぞれ自治区のように分割し、パレスチナ人を容易にコントロールできるようにすることを企んでいると警告しました。
トオメ氏は、こうしたイスラエルの計画に対抗するためにパレスチナ人の団結が必要だとし、抵抗を国際法上認められた合法な運動であるとの認識を示しました。
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