昨年9月にイスラエル軍の空爆で殉教したナスロッラー前事務局長および、同じく殉教したサフィーウッディーン前執行評議会議長の葬儀が23日、レバノン首都ベイルート市内で行われ、その後埋葬されました。イランのペゼシュキヤーン大統領は自身のXに「偉大なるレバノン国民は、自らの勇敢な子息たち(特にこの2人の偉大な指導者)を誇りとするにふさわしい。この2人は神の道において殉教するまで、約束に忠実であり続け、国民の名誉を守った英雄たちに他ならない」「我々は誓った約束を守り続ける」と投稿しました。
イラン国会議長「ナスロッラー師はイスラム共同体と抵抗戦線の誇り」
葬儀に出席したイランのガーリーバーフ国会議長は出発前に、「今日という日は抵抗運動、イスラム共同体、そしてレバノン国民の偉大さにおける転換点だ」と述べ、「ナスロッラー師はイスラム共同体、イスラム世界、そして抵抗戦線の誇りである」と強調しました。
イラン外相「ナスロッラー師は抵抗を戦略的な方程式に転換」
同じく葬儀に出席したアラーグチー外相も「今日の葬儀は、抵抗勢力とヒズボッラーが生きていること、自らの大義に忠実であることを世界に示すだろう」と語りました。また、「アラブ・イスラム世界の多くの指導者が外国の圧力に屈した時代に、ナスロッラー師は不屈の精神と威厳をもって、抵抗の理念を地域レベルでの戦略的な方程式に発展させた」と強調しました。
イラン最高指導者顧問「ナスロッラー師は地域の若者を覚醒させた」
イラン最高指導者顧問で同国公益評議会のメンバーでもあるアリー・ラーリージャーニー氏は、「殉教したナスロッラー師は、地域の若者の意識と見識を覚醒させた、1人のイスラム教徒の政治家であった」と語りました。
イランの一神教指導者ら「我々はナスロッラ―師の声であるべき」
テヘラン市内にあるヨセフ教会では、イスラム教以外の一神教の指導者らがナスロッラー師の追悼式典を開き、「我々はナスロッラー師の声を媒体として団結すべきだ。パレスチナ国家とレバノンはこの苦しみから解放されねばならない。キリスト教会には人々の声となって、パレスチナでは聞こえない人々の声を世界に届ける義務がある」と強調しました。
