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source : ABNA
土曜日

18日 6月 2016年

15:05:07
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アフルルバイト(ع)世界協会 臨時最高評議会メンバー

「サウジの犯罪は米とシオニストとの共謀で、問題の根はワッハーブ派の教義とサウジに直結」

ダマスカスの聖ロカイエ廟で行われた集団礼拝のフトバ(説教)でイマーム(礼拝先導者)が、イスラム教徒の土地におけるサウジアラビアの犯罪に関してアメリカとシオニスト政権との共謀性を強調しました。

アフルルバイト(ع)世界協会 の最高評議会臨時メンバーであるシェイク・ナビール・ル・ハルバーウィー氏はダマスカスでタスニーム通信との会見で

『イスラム教徒の土地における、サウジアラビアの陰謀・計画的な犯罪は、アメリカとシオニスト政権との共謀による。』と語りました。

シェイクは、こう加えました。「危険な問題は、サウジアラビアがその財力でアラブ、イスラム諸国において最も明白な輝かしい相を呈することが出来ていること。また自国をイスラム世界の重心であるとしていることである。」

シェイクはワッハーブ派の起源とイスラム教徒に関するこの派の危険さについて

「(アラビア半島における)ワッハーブ派は、ほかの二つ、つまりインドにおけるアフマディー教とイランにおけるバハーイー教と共にイギリスの手にあると言わなければならない。ワッハーブ派がこれら2つよりも危険な存在であるのは、アフマディーがイスラームから逸脱したことを語り、バハーイーがアフルルバイト(ع)の宗教を否定するのに対し、ワッハーブ派が自らをイスラーム・イデオロギーのひとつであると主張し「トーヒードをいかなるシルクの穢れからも清め精製したい。」と語っている点である。

災難であるのは、ワッハーブ派が『すべてのイスラム教徒はシルクにおぼれているから、彼らをトーヒードに戻らせたい。』と確信していることである。」と語った。

シェイクは、これに続けて「2番目の問題は、ムハンマド・イブン=アブドゥルワッハーブがサウード家のムハンマド・イブン=サウードと盟約を結んだことによるワッハーブ派とサウード家の繋がりである。」と語った。

事実この繋がりによって、浅薄、過激、堅実さのすべてを備えるワッハーブ派の影響が、サウード家に、殺害、斬り首、自身の地域におけるライバルの排除をするという役割を果たさせている。

 

シェイクは「サウード家は石油で得たドルを使用することで、歴史上、とりわけ一族の手に石油による財が増加した後、第三者にワッハーブ派を自らと共に表すことに努め続けてきた。しかしこれらのすべてによってもサウード家と共にあるワーッハーブ派の行動を隠し通すことは出来なかった。例えば、自分たち以外のイスラム教徒をカーファル(異端)であるとみなすばかりか、彼らの命、財、プライドさえをも奪うことが出来る。としている。」と語った。

その証拠に彼らは、エジプトから来る巡礼者を監視するワッハーブ派のグループを編成し、彼らがシーアではなくスンニのイスラーム教徒であったにもかかわらず、その男性たちを殺し女性たちの権利を侵害した。

 

またシェイクは「サウード家はその財によって、自国をアラブ、イスラムの国々の中で偽善化し、スンニ世界の中でイスラム世界の中心である!と紹介した。最も危険な問題は、今の悪いサウード世代がアルカイダ、ダーイシュ、アンナスレ、タリバンなどのようなグループを出現させたことであり、またサウジアラビアとペルシア湾岸のアラブ諸国の財が、これらのグループの成長資財となっていることだ。」と語った。

現在、サウジアラビアはペルシア湾周辺のすべてのアラブ諸国を主導している。

イスラム教の国々でアメリカとシオニストとの共謀でサウジアラビアが行っている犯罪の例は、イエメンへの攻撃、シリアでのテロ支援、テログループのサウジ国内においての活動禁止、など。サウジは捕えたテロリストも、再び国外に送り出している。

この観点から政治、経済、宗教、社会を見てみると、この国が如何に遅れているかがわかる。女性に対する同国の見解、パレスチナ問題で、助けるどころか唯一イスラーム教徒を防衛していたヒズボッラーをテロリストだとした。など。

シェイクは最後に「私達は、サウジが作ったイスラームの暗い姿から、イスラーム共同体が目覚めるよう呼びかける。真のイスラームに戻り、一体となること。イスラーム教徒がワッハーブの病的思考から立ち直るために、現のイスラムの問題の真髄がパレスチナであることを認識し、イラン、ヒズボッラーそしてイラク、シリア、レバノン、パレスチナの人々の自由のために闘う者たちと共にあるように。」と、改めて表明した。