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source : Parstoday
日曜日

5日 5月 2024年

19:11:10
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米主導体制への疑問で団結する東側陣営

米国際政治経済専門誌フォーリンアフェアーズが2つの記事においてロシア、中国、イラン、北朝鮮が団結する理由とその結果について取り上げました。

同誌はこの2つの記事において、この4か国すべてが自らの勢力圏拡大の主な障害をアメリカと見なしていることを指摘し、「ロシア、中国、イラン、そして北朝鮮による同盟は、新たな国際体制の確立を目指している」としています。

さらに、この4か国が自国の関連地域における米の存在感の低下を望んでいるとし、「中国、イラン、北朝鮮、ロシアが結成する枢軸は、既存の体制を破壊するのに、代わりの国際秩序のための統一的計画は必要としていない」としました。

さらに、中国、ロシア、イラン、北朝鮮が共に現在の米国主導の秩序の主要原則に反対していること、そして変化を起こすという決意をしていることこそが、4か国が共同で措置をとるための強力な基盤となっていると分析しています。

加えてこれらの記事では、イラン・ロシア間の戦略的協力についても言及し、「ロシアとイランの関係には、類似した躍動性が存在しており、この両国は、バイデン米現政権が『前例のない防衛パートナーシップ』と称するものを構築した。これは、共同軍事能力の向上をはかるものだ」とし、先進的な航空機と無人機、防空、諜報、監視、偵察、サイバー能力といった分野での交換が、このパートナーシップが今後予想される米国またはシオニスト政権イスラエルによる軍事・破壊的作戦に対し効果的な対抗・反応を示す上での助けとなるものだと指摘しました。

フォーリンアフェアーズ誌はさらに、米ドルへの依存の縮小に向けたこの4か国の努力を指摘するとともに、「東側陣営は、自らの経済取引をアメリカの措置が及ぶ範囲の外に置くことで、西側による制裁の効果を弱めている」としました。

同誌は最終結論として、SCO上海協力機構およびBRICS経済新興国グループへのイランの参加に触れ、「中国とロシアは、イランをこれら2組織に招くことで、西側との関係のバランスをとる重石を作り出す方向に動きだした」と結んでいます。