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source : Parstoday
水曜日

24日 4月 2024年

19:42:53
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イランとイスラエルの戦争:西側の介入がなかったら、どうなっていたか?

イランによるシオニスト政権イスラエルに対する懲罰作戦が終了し、軍事専門家らは、この戦争の側面やその結果を分析し始めています。

多くの専門家が指摘するのは、イスラエルの防空システムの脆弱さです。今月14日にイランが行ったイスラエルへの攻撃では、そのアイアンドームの弱点が発覚し、多くの無人機・ミサイルが防空網を突破しました。

専門家らは、その理由を探るとともに、次の戦争が起きた場合にイスラエルが抱えることになるであろう困難を指摘しています。 

イランによるイスラエル懲罰作戦:治癒の見込みのない治療

シオニスト政権のオルメルト元首相は、イスラエルの防空システムは西側諸国の支援がなければ、イランや地域の抵抗勢力によるミサイル攻撃に対処できないと懸念を示していました。オルメルト氏は今回のイランによる攻撃をうけて、「西側諸国の支援がなければ、イランが標的とした対象のうち75%は防御できなかっただろう」と語っています。

このことは、軍事ジャーナリストのハータム・キャリーム・ファッラーヒー氏も述べています。同氏はアルジャジーラの番組で、イスラエルは西側諸国の支援なしにはイランからの攻撃に対処できなかったとし、イランとの全面戦争となれば、その西側諸国も関与しないため、単独で向き合わざる得ず、それゆえイランと戦争に踏み切る余力はないと述べました。

アルジャジーラは、今月19日にイラン中部イスファハーンの上空で爆発があったものの、地上への被害はなかったと報じました。その一方で米メディアは、米高官の話として、イスラエルが今月13日にイランから受けた攻撃の報復を行ったとの見方を示しました。

ファッラーヒー氏によれば、イランからの攻撃はイスラエルの軍事力の真相を明らかにしました。そのうちのひとつが、アイアンドームをはじめとする防空システムの弱点です。

アイアンドームはこれ以前にも、ガザから打ち込まれるロケット弾を迎撃できていませんでした。

ファッラーヒー氏は

「イスラエルは米英仏の支援がなければ、打ち込まれたミサイルのうち25%も迎撃できない」

と述べています。 

イランはどのような兵器でイスラエルを攻撃したか?

イスラエルはアイアンドーム以外にも、迎撃ミサイル「ダビデスリング」や「アロー」など様々な防空システムを有しています。しかし、こうした兵器のいずれもイランからの攻撃に対処できず、防空網の突破を許しました。

ファッラーヒー氏は、「イランが使用した兵器は最新鋭のものではなく、以前から保有していたものだった。飽和攻撃に使われた無人機は速度も低く、ステルス性能もなかった」としました。

イランからの攻撃に際しイスラエルを支援した米英仏も、イスラエル支持を強調する一方で、地域でのこれ以上の緊張を望まないと表明しています。

ファッラーヒー氏は、イランとイスラエルの一騎打ちになれば、イスラエルには勝てる望みは一切ないと強調しています。


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