イランでは10日朝、各地でラマダーン月明けの祝祭イード・フェトルの礼拝が行われました。そのうち首都テヘランの礼拝導師を務めたハーメネイー師はその後の演説で、ラマダーン月の間もイスラエルによるガザ攻撃が続いたことについて
「イスラエルは抵抗勢力の力に及ばず、ガザの子供や病人を殺し、世界の目の前で3万人以上を虐殺した」
と述べました。
また、米英を筆頭とする西側諸国によるイスラエルへの軍事・政治・経済的支援を非難し、
「これらの政府は西側文明の凶悪な本質を露わにした。我々は以前から、西側文明が精神的・人間的価値に敵対するものだと指摘してきた。そしてイスラエルのこの半年の行動をみれば、そのことは明白だ」
ハーメネイー師はその上で、西側諸国が日頃人権を主張していることを引き合いに、
「ガザで殺された3万人以上の無実の人々は人間ではないのだろうか? なぜ西側諸国から何の声も聞こえてこないのか?」
と批判しました。
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