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source : Parstoday
火曜日

2日 4月 2024年

14:32:18
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例年とは違う今年の「世界ゴッツの日」

毎年ラマダーン月最後の金曜日は、全世界でパレスチナ解放を訴える「世界ゴッツの日」です。今年は、今世紀に入って最も異なるゴッツの日となります。

世界ゴッツの日は、イラン・イスラム革命を指導したホメイニー師の提唱により始まりました。ホメイニー師はシオニスト政権イスラエルの解体を明瞭に訴え、世界ゴッツの日をこの目的を実現するための戦略のひとつとして提唱しました。

現在、この日は世界の多くのイスラム諸国でパレスチナ支持のデモや集会が開かれます。

今年の世界ゴッツの日(4月5日)が例年と異なるのは、イスラエルによるガザにおけるジェノサイドが6カ月にわたって続いている中で迎えることです。

多くのガザ市民がイスラエルによる戦争犯罪の犠牲となり、国連発表で子供をはじめ110万人が飢餓に苦しんでいる中で、今年の世界ゴッツの日はめぐって来ました。

ガザの子供たちの多くが飢えで命を落とし、国連のグテーレス事務総長も「ガザで起きていることには、心がえぐられる」と語っています。

しかし、国際社会はこうしたイスラエルの犯罪に対処する能力を持ち合わせていません。欧米諸国の市民もイスラエルを非難し、国連安保理の理事国が停戦決議を採択しようとする中、アメリカだけがイスラエルを支持し、こうした努力を無にしているのです。国際社会がこれほどパレスチナ支持に動いたのは、これまでにありませんでした。

この6カ月ではっきりしたことは、これまで倫理や人権を説いてきた西側諸国の嘘が暴かれたことです。また、シオニスト政権の犯罪性がこれまでになく露わになりました。

一方、イスラエル市民の間では政治的分断が進み、過激派がこうした状況を絶好の機会としてうかがっています。国際社会においても、イスラエルに対する嫌悪が広まり、ガザから引くに引けず、アラブ諸国との関係正常化の夢も雲散霧消しました。

こうしたことから、今年の世界ゴッツの日は、これまでとは最も異なる日と言えます。

 


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