フランシスコ教皇は9日土曜、スイスのテレビ局RSIとのインタビューで、ウクライナ危機脱却の必要性を強調しながら、「最も強い者とは、状況を見据え、国民のことを考え、勇気を持って白旗を掲げ、交渉する者だ」と述べました。
続けて、「交渉という言葉は、勇敢的な言葉である。自分が失敗し、状況が良くなっていないとわかった際、交渉する勇気を持たなくてはならない」としました。
また、調停役の問題にも触れ、「(ロシア・ウクライナ間の和平)交渉は、国際勢力の助けを得て実施されるべきである」としました。
フランシスコ教皇がウクライナ戦争について話す際、「白旗」や「失敗」という言葉を用いたのは初めてのことでしたが、教皇はそれ以前にも、も交渉の必要性について指摘していました。
フランシスコ教皇は、「事態がより悪化する前に交渉することを恥じるべきではない。一方は屈辱を感じるかもしれないが、戦争になれば、一体何人の死者が出ることになるのか?」としました。
ウクライナがNATO加盟および西側諸国からの数百万ドルの支援を繰り返し求め、さらに西側諸国がロシア国境付近で動きを見せたことから、ロシアのプーチン大統領は2022年2月24日、ウクライナ・ドネツク共和国首脳の軍事支援要請に応えるかたちで、ウクライナ東部ルガンスクおよびドンバス地域への侵攻を命じました。
ロシアや一部の国々はこれまでの間、ウクライナ戦争をめぐり幾度か和平を提案してきましたが、毎回のアメリカの妨害工作により、ウクライナ政府もそれらの提案に否定的な反応を示していました。
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