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source : Parstoday
土曜日

10日 2月 2024年

14:19:14
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イスラエルのガザ住民大量虐殺における米の責任

アメリカを中心とした西側の大国は、シオニスト政権イスラエルへの全面的な支援を続けることで、パレスチナ・ガザでの戦争およびパレスチナ人虐殺の停止を、事実上阻んできました。

シオニスト政権イスラエルは、アラブ諸国およびパレスチナやレバノンの各抵抗勢力と行ってきたすべての戦争において、西側の支援を受けてきました。そして同政権は、現在起きているガザ戦争も、西側の全面的支援によって継続しています。

シオニスト政権は、昨年10月7日にパレスチナ抵抗勢力が「アクサーの嵐」作戦を行った後、ガザに対しこれまでに例のない空爆および地上攻撃を開始しました。これらの攻撃がもたらした損害は非常に大きなものであり、ガザ・パレスチナが発表した最新統計によれば、これまでのパレスチナ人殉教数は約3万人、負傷者は約6万8千人にのぼっています。

イランをはじめとした一部諸国は、この戦争が始まって以降、シオニスト政権の大量虐殺を阻止すべく、様々な動きを取り始めました。しかし、アメリカ、イギリス、フランスなどの西側の主要諸国は、シオニスト政権への政治・軍事・財政的支援を強化した上、国連安全保障理事会での決議採択を拒否権発動によって阻み、同政権による大量虐殺を継続させました。

アメリカ政府は、シオニスト政権がガザに対する戦争を始めたのに伴い、同政権へさらなる多種多様な武器、弾薬、爆弾を供与しました。さらに同国のバイデン大統領は、この戦争が始まってほどなく、ガザでの犯罪への支持を示すためにシオニスト政権の占領地を訪問し、同政権当局者らと会談しました。

アメリカはシオニスト政権に対する財政支援を、同政権が軍事介入によってパレスチナ人を弾圧するごとに増加させていますが、それは今回も同様であり、同国下院では、シオニスト政権に対する176億ドルの支援法案も提出されていました。(後に否決)

このような一連の流れの継続から分かることは、西側諸国の政策の結果として地域に偽りの政権たるイスラエルが出現したのと同様に、アメリカをはじめとしたこれらの諸国の支援により続けられるパレスチナ人の虐殺も、彼らの覇権上の目的のために行われているということです。

イラン・イスラーム革命最高指導者のハーメネイー師は、このような理由から、アメリカがシオニスト政権イスラエルの犯罪の協力者と見なされるとしています。

ハーメネイー師は8日木曜、自国の政府職員・体制責任者、イスラム諸国の駐イラン大使ら、一般国民との面会において、「ガザで続く苦難は、イスラム世界の災厄であるだけでなく人類の災厄であり、国際体制が全く正しいものでないことを示している。今日、犯罪者政権イスラエルの血塗られた手をその後ろから支えているのは、米国、イギリス、大半の欧州諸国、そして彼らの追従者らである。このことからも、現在の国際体制が正しいものではなく、存続不可能で滅んでいくであろうことが分かる」と述べました。

また、現在のガザ危機を終息させるには、世界の大国や西側の追従者らがこの問題から手を引く必要があるとした上で、「パレスチナ抵抗勢力は、自分自身で戦況をコントロールするだけの力がある。彼らはそのために現在まで、大きな打撃を受けることがないままでいるのだ」と指摘しました。

そして、「各国政府は、イスラエル政権への政治・メディア・軍事面での支援をやめ、必要物資の送付も停止すべきである。また、諸国民も政府に対し、このような重要な措置を取るよう圧力をかけるべきである」としました。