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source : Parstoday
水曜日

27日 12月 2023年

17:47:42
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イラン最高指導者「イスラムの女性に対する見方は論理的」

イラン・イスラム革命最高指導者のハーメネイー師は、同国の女性たちとの面会で、女性が家庭や社会、政治などにおいて制約なく活動できるというイスラムの論理的・理性的な見方について語り、「イスラムでは、家庭と性の2つの重要な問題を遵守すれば、女性たちが男性と同じようにあらゆる社会的活動に従事する道が開かれている」と述べました。

ハーメネイー師は27日に開かれたこの面会において、「女性の権利と義務について、世界には西洋的な見方とイスラム的な見方の相反する2つが存在する」としました。

ハーメネイー師はこの中で、「西側の文明・文化は女性に関する議論から逃げている」とし、「西側は女性について論理を持ち合わせていないために、あらゆる疑問やテーマに対して、スキャンダルや買収、芸術や文化、ネット空間の悪用、女性関連の国際機関への影響力を行使して、自らの主張を展開している」と述べました。

また、西側の倫理的退廃が公式統計にも表れていることに触れ、「なぜ家庭を破壊するような行動が西側では日に日に拡大されているのか。それに引き換え、なぜヒジャーブを被る女性たちに対する攻撃が取り締まられないのか」と述べました。

その上で、イスラムの女性に対する見方が西側のそれとは正反対の論理的・理性的なものであるとし、「女性に関する議論はイスラムの強みのひとつである。我々は、女性の問題について西側の疑問に答えなければならないなどとは考えてはならない」と述べました。

ハーメネイー師はまた、人間の尊厳において男女が平等であると認識していることは、イスラムの論理の強さを構成する要素のひとつであるとし、「人間の価値や精神性の向上において、男女のどちらが優れているということはなく、両性とも精神性の向上において同等の能力を有している」と述べました。

そして、「精神性の分野においては、神はコーランにおいてしばしば女性を男性よりも優位に置いている。(古代エジプトの)ファラオの妻や聖母マリアをすべての敬虔な人々にとっても手本として紹介している。このことは、身体的・物質的に男性が優位とする主張の否定である」としました。

ハーメネイー師はまた、社会や社会的責任への参画を男女が平等に有する役割のひとつであるとし、「政治参加は女性の権利であり義務である。したがって、責任を果たすという点で男女の間に違いはない」と述べました。

そして、1979年の革命で発足したイスラム共和制以降、学術、文学、スポーツ、芸術における女性の活躍はそれ以前の王政下と比べて10倍にもなったとし、「我々は自らの国を本当の意味でイスラム化するにはまだ至っておらず、半イスラムの状態だが、それでもこうした(女性たちの)成功は成し遂げられた。イスラム化が完全なものになれば、これは何倍にもなるだろう」と述べました。