米政治専門紙ザ・ヒルのウェブサイトによりますと、バイデン大統領と習近平国家主席は15日水曜、米サンフランシスコで開催されたAPECアジア太平洋経済協力会議の首脳会議の傍らで行った会談において、台湾をめぐり互いの主張を繰り広げながらも、二国間の経済協力を歓迎するとしました。 しかし、バイデン大統領はこの会談後の記者会見で習国家主席を「独裁者」と呼び、中国政府の反発を招いています。
ジョンソン下院議長は17日金曜、インタビューの中で、「公正な目でバイデン氏と習氏の会談を見る人なら誰でも、バイデン氏が世界的な場で弱腰の姿勢を示したと判断するだろう」と述べました。
続けて、「弱腰な行動は、ある種の暴力を招く」としました。
さらに、サンフランシスコの友好団体などが主催し去る15日夜に習氏を招き開かれた夕食会において、米テクノロジー企業のCEOらが同氏を歓待したことを批判しました。
一方、中国外務省は16日木曜、習氏を再び「独裁者」と呼んだバイデン大統領の発言を、「誤りであり、無責任な政治的操作だ」と非難しています。
米中両首脳は今回の二者会談で、両国関係の数カ月間にわたる緊張を緩和させ安定的なものにする意向を強調しました。
またバイデン氏は、「私たちは競争が衝突へと転じないよう、責任ある形で競争を管理していかなければならない」とも述べました。
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