ロイター通信によりますと、ロシアはこの措置によりパイプラインで海港に輸送される軽油の輸出を解禁することになります。
もっとも、各生産者が生産した軽油の少なくも半分を国内市場に供給することが条件ではあるものの、ガソリンの輸出制限は継続します。
軽油は石油製品ではロシア最大の輸出品目となっており、昨年の輸出は約3500万トンで、4分の3近くがパイプライン経由で輸送され、昨年のガソリン輸出は480万トンに達しています。
なお、ロシアの輸出禁止措置は国際価格の押し上げ要因となっており、一部のバイヤーがガソリンと軽油の代替調達先の確保を迫られている形となっています。
昨年勃発したウクライナ危機の長期化で、世界規模でのインフレや全般的な物価高が浮き彫りになっていますが、そうした長期化の背景にはこの戦争での欧米諸国による対ウクライナ軍事支援が挙げられます。
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