ロイター通信によりますと、米議会下院は２９日金曜、マッカーシー共和党下院議員が提案したこの１０月末までのつなぎ予算案を賛成１９８、反対２３２で否決しました。
この否決は、共和党強硬派が反対に回ったことによるものです。
否決を受け、マッカーシー下院議長は記者団に対し「まだ終わりではない。他の案がある」とした一方で、それがどのような案なのかは明言を避けました。
米ホワイトハウス国家安全保障会議・NSCのカービー戦略広報調整官は２９日、「政府機関の閉鎖が迫る中、バイデン米大統領は週末もワシントンに滞在し、ホワイトハウスは引き続き議会指導部と連絡を取り合う」と述べました。
株式市場は度重なる政治的駆け引きへの懸念を高めており、格付け機関ムーディーズは米国の信用を損なう恐れがあると警告しています。
バイデン米大統領は、軍隊に大きな打撃を与えかねないと警告し、「これは絶対的な職務怠慢だ」と批判しました。
さらに、米下院民主党のハキーム・ジェフリーズ院内総務も採決後、「われわれは共和党の内紛の真っただ中にいる。何カ月も続いている内紛は、今や破滅的な政府閉鎖の危機をもたらしている」と述べました。
米政府機関が閉鎖されれば、この１０年で４度目となります。
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