1987年、当時サッダーム政権下にあったイラク軍は、化学兵器禁止条約を無視して、サルダシュトの町の4箇所に大量殺戮兵器であるマスタードガス弾7発を投下し、これにより130人が殉教、8000人以上が被害を受けました。
国際通信イランプレスによりますと、ラーステガールパナーフ氏は、3日月曜、テヘランで開催された化学兵器被害者の権利回復に関する国際会議において、「現在、世界でもっとも多くの化学兵器を製造しているのは、アメリカやドイツである」と語りました。
同氏はまた、アメリカはベトナムやイランの国民に対して大量の化学兵器を使用し、ヨーロッパなど西側諸国とともに、1980年代のイラン・イラン戦争で、当時のイラクのサッダーム政権を通じて無防備なイラン国民に対して化学兵器を使用したと述べました。
さらに、イラン北西部サルダシュトへの化学爆弾投下事件についてサッダーム政権に抗議した国はなかったとしました。
イラン国会・人権委員会のエラヒヤーン委員長は、「国際社会が化学兵器被害傷者の状況に反応していたら、この兵器による死亡者の数がこれほどまでに増加することはなかっただろう」としました。