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source : Parstoday
水曜日

21日 6月 2023年

17:07:01
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イラン大統領、「我々の優先事項は近隣・イスラム諸国・友好諸国との協力」

ライースィー・イラン大統領が、国内で昨秋起きた騒乱・暴動に触れ、「敵はハイブリッド戦争によって我が国の発展を阻止しようとしたが、イラン国民は発展の停止を許さなかった」と語りました。

ライースィー大統領は20日火曜、イラン第13期政権の発足が決まった選挙から2年目を迎えたのに際して行ったテレビのインタビューにおいて、同国イスラム革命最高指導者のハーメネイー師が声明で「騒乱の大元は、わが国が進歩して国民の絶望が希望に変わったと敵が感じたために起こされた」と強調したことに触れ、「敵は、わが国がもはや若木ではなく、このような衝撃によっても危害を加えることができない強い幹を持つ木になっていると知らず、騒乱によってイランへ打撃を与えられると思い込んでいた」と述べています。

また、イラン政府の近隣諸国を重視する政策及び、一部の地域諸国との関係改善に関する質問に答えて、「近隣諸国、イスラム諸国、同盟諸国との関係や交流は、我が国の外交政策の優先事項の一つである。現政権は発足して以降、我が国と方針を同じくする全ての友好国の手は厚く握り返すと表明してきた」としました。 

加えて、「サウジアラビアとの国交再開合意が中国訪問の際に結ばれたが、これは習近平・中国国家主席が、イランとの国交再開を望んでいるサウジの意向を伝え、我が国もこれを歓迎すると返したという流れで実現した」と語っています。

さらに、「多くの対立点があるにもかかわらず、我々はサウジを敵だと考えたことは一度もない」としながら、ハーメネイー師もサウジとの見解対立の時期でさえ、イスラム世界の主要な敵がアメリカおよびシオニスト政権イスラエルであるという事実を見失わないよう強調していたことに触れ、「地域の一部の国は、過去にアメリカとその追随者に乗せられて反イラン的な行動を起こしたが、彼らは何の成果も得られず、それを後悔している。このような国々は、敵国とみなすべきでない」と述べました。

そして、エジプトとの国交再開の問題にも言及し、「エジプトに関しては、オマーン国王がイランを訪問しハーメネイー師と会談した際にも、その関係再開が提起されている。オマーン国王は、これに関する異議はないとし、我々の側も、政府としてこの件を今後進めていくつもりだと述べた」としています。

この他にもライースィー大統領は、制裁解除交渉の進捗に関する質問に答え、「前回の交渉では、我が国の協議団が要望を提起し、EU欧州連合もこれが合理的であると認めた。しかし、同じ時期にイラン国内で騒乱が起きたため、彼らは誤った考えを抱き、これらの騒動を通じて自分たちの要求を押し通し、イランを不利な状況しようと企んだ。彼らは、自分たちが考えているよりもイランがはるかに強力であることに気づいておらず、そのために後悔したことは、彼らから受け取ったメッセージからもはっきりと分かった」と語りました。

そして、「相手側が公正にアプローチしてくれば、我々もその方向で動く。だが、それより重要であるのは、国を強くなる段階にまで押し上げ、制裁が意味をなさない、もしくは(相手側が)制裁を行えないようにすることである」と結びました。

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