ロシアとウクライナの戦争が始まって以降、西側諸国はアメリカが主導しEUがそれに続く形で、さまざまなロシア製の商品、中でも石油とガスに対して厳しい制裁を課してきました。
ロシア産石油およびガスへの制裁という西側諸国の措置は、同国からのエネルギー輸入に大きく依存する EU諸国に多くの問題をもたらしました。
ロシアトゥデイによりますと、ノバク副首相は14日金曜、発言の中で「おそらく石油会社は、世界が少なくとも今後50年間は石油、ガス、石炭に依存することを確認することになるだろう」と述べました。
2012年から2020年にかけてエネルギー相も務めたノバク氏はまた、「新しいエネルギー源の出現にもかかわらず、石炭は再び世界のエネルギーで大きなシェアを占めるようになった」と指摘しました。
続けて、世界のエネルギー供給における石炭の現在のシェアは 25%であるとしながら、「現在の世界のエネルギー供給は、約26%を石油が、28%をガスが占めている」としました。
同氏によれば、IEA国際エネルギー機関だけでなく一流の科学者らも、将来の世界のエネルギーバランスがクリーンエネルギーのみで占められるだろうという予測を、これまでに一度も行っていません。
世界のエネルギー保障を賄う上で化石燃料が果たしている重要な役割に触れたノバク副首相の見解は、ウクライナをめぐるロシアと西側諸国との間の緊張がエネルギー供給に関する欧州諸国の懸念を高めている中で示されました。
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