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source : Parstoday
土曜日

25日 12月 2021年

18:18:02
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イラン革命防衛隊の演習のメッセージ=イスラエルの脅迫に対する現場での真摯な警告

ペルシャ湾とその湾口に当たるホルモズ海峡、イラン南部ホルモズガーン、ブーシェフル、および南西部フーゼスターンの各州にて今月20日に開始された合同軍事演習「偉大なる預言者17」が、24日金曜に終了しました。

ABNA24 : イランのバーゲリー合同参謀本部議長は、「今回の演習は事前に計画されていた」とした上で、「シオニスト政権イスラエル首脳らによる、回数は多いものの空虚な脅迫により、この演習は今この時点での実施となり、これまで最も成功したイランのミサイル演習の1つとなった」と述べています。

イランに対するイスラエルの脅威は目新しいものではありませんが、対イラン制裁の解除を目指してのオーストリア・ウィーン協議の開始とともに、イランに対するイスラエルの大言壮語ぶりは新しい段階に入っています。ここ数週間、イスラエル当局者はプロパガンダにより、イランの平和的核活動を地域の安定と安全への脅威として見せようとしてきました。

イランに対するイスラエルの脅迫は、同政権と米の合同心理戦・プロパンガンダ挑発を反映していますが、口舌によるこれらの脅迫も、決して報復なしには放置されていません。

イラン軍高級司令官の1人のラシード少佐は、「イランの核施設および軍事基地に対するイスラエルの脅迫は、米国の支援とゴーサインなしにはあり得ない」とし、「この種の脅威が現実味を帯びてくれば、イランの軍は鍛錬された作戦計画に基づいて、侵略の起点や進路に使われたすべての拠点、基地、経路、スペースを即座に攻撃するだろう」と語りました。

イスラエルが世論操作や挑発行為に熱を上げている一方で、イランの核活動の平和性は、IAEA国際原子力機関の当局者と査察官によって、常に確認、承認されてきました。

実際、核兵器やテロ、妨害活動により地域の平和への脅威とみなされているのは、他でもないイスラエルそのものです。

タフテラヴァーンチー・イラン国連大使は、安保理に宛てた最近の書簡において、イスラエルからの挑発的な脅威の回数と強度が着実に増加していることに言及し、「これらの脅迫は警戒すべきレベルに達しており、国際法、特に国連憲章への重大な違反である」としました。

察するところ、イスラエル当局はある計画された世論操作や脅迫により、政治・安全保障面での圧力強化を目的に、イランに対する軍事的脅威という選択肢を最大限に活用し、ウィーンの交渉プロセスに悪影響を及ぼそうと画策していると見受けられます。しかし、こうした脅迫はイスラエル支持派からも無価値とみなされています。

アメリカの新聞ニューヨークタイムズは、「イスラエル軍幹部らは、同政権が自らの主張とは逆に、イランの核施設に対して決定的な軍事行動はとれないと考えている」と報じました。

また、アメリカのシンクタンク・大西洋評議会も、「イランへの攻撃に備えさせるためにイスラエル軍に15億ドルの予算を割り当てることは、各種コストの序盤に過ぎず、抵抗の枢軸からの攻撃はイスラエルに莫大な費用などの結果をもたらすだろう」と警告しています。

そのような中にあって、イスラエルはその攻撃的で危機を扇る性質からして、ウィーン協議に打撃を与えることを目論んでいる可能性もあります。このため、イラン軍はこれらの悪に対処するために必要な準備のレベルを引き上げました。それは、サラーミー・イランイスラム革命防衛隊総司令官が、今回の合同軍事演習の最終段階実施のかたわら、「特にミサイル分野でのこの演習実施は、非常に明確なメッセージを有している」と述べています。この演習のメッセージは、イスラエル当局者が自らの過ちに注意を払うべきであり、過ちを犯せば、その手を切り落とすという、ことなのです。

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