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source : Parstoday
火曜日

23日 2月 2021年

11:54:04
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イラン最高指導者、「ウラン濃縮濃度は国家のニーズに即し、60%濃度もありえる」

イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、「わが国は核問題における自らの論理的な立場を決して曲げることはなく、国家のニーズや公益に則り、必要な程度まで、ウラン濃縮度は60%に達する可能性もありえる」と語りました。

ABNA24 : ハーメネイー師は22日月曜、イランイスラム革命最高指導者の任命やその任務履行の監視役を務める専門家会議の議長やメンバーらと会談し、核合意内のイランの責務の段階的な縮小措置に対する米および、英独仏の表明を傲慢で論理に欠け、いかにも誤ったものだとし、「わが国は最初の日から長期間にわたり、イスラムの教えにそって自らの責務を履行してきた。だが、最初から自らの責務を履行してこなかったのははまさにこの4カ国である。このため、彼らこそがその責任を追及されるべきである」と述べています。

また、「アメリカが核合意から離脱し、そのほかの国も同国に同調した際には、イスラムの聖典コーランの指示するものは、あなたも自らの責務を放棄するほうがよいというものである。だが、それでもわが国の政府は自らの責務を放棄せずに、段階的にこれを縮小していった。もっとも、これらの事柄も相手方がその責務を履行すれば、本来の状態に戻すことが可能だ」としました。

さらに、「こうした中、あの国際的なシオニスト道化師たる者[イスラエルのネタニヤフ首相]は常に、イランに核兵器を絶対に獲得させないなどと言っているが、彼に対してこそ、“イランが本気で核兵器を獲得しようとすれば、彼がさらには彼よりも大物の人物でさえも、これを妨害できない”と断言すべきだ」としています。

そして、「わが国の核兵器製造を阻止しているのは、民間人を殺戮する化学兵器や核兵器などの大量殺戮兵器の製造を禁じる、イスラムの思想や原則である」と述べました。

続けて、アメリカの原爆が22万人もの民衆を殺戮し、また西側諸国製造の戦闘機により学校や病院、市場が爆撃され、イエメンの被抑圧民が包囲されていることに触れ、「民間人や罪なき人々を殺害することは、アメリカを筆頭とする西側諸国のやり方である。だが、わが国はそのようなやり方を決して容認しない。これゆえ、核兵器の製造などという考えには至らない」としています。

また、「しかし、我々は国家のニーズに応じて原子力面での技術を獲得することを決意している。このため、わが国のウラン濃縮の濃度は必ずしも20%に留まるはなく、国が必要とする度合いに応じた策が講じられるだろう。たとえば、原子力エンジンやその他の用途の場合、濃縮度を60%に上げることも可能だ」と語りました。

ハーメネイー師はさらに、「もっとも、複数年有効の協定が成立し、それにより彼らが行動を起こせば、我々も今後数年行動に移す。だが、西側諸国は我々が核兵器獲得を求めていないことを熟知している」と述べています。

そして、「核兵器の問題は口実に過ぎず、彼らは我々の通常兵器獲得にも反対している。それは、彼らはイランから力の要素を剥奪したいからである」としました。

また、「原子力発電所は、より健全かつクリーンで、より安価なエネルギーを提供することにより、それほど遠くない将来に最も重要なエネルギー源の1つになるだろう」とし、「西側諸国は、イランが原子力を必要とする日に我々が西側に依存するとするよう仕向け、その際、過剰な要求を押し付け強制し、脅迫する手段として我々のこのニーズを悪用したいと目論んでいる」と語っています。

最高指導者は最後に、「イランは核の分野でも、ほかの分野と同じように決して妥協・後退せず、国家の現在と未来にとってのニーズや公益となる路線を、着実に歩み続けるだろう」と結びました。

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