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source : Parstoday
日曜日

3日 1月 2021年

9:10:49
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視点;ソレイマーニー司令官暗殺と、地域での侵略的政策における米の責任および結果

2020年1月3日、イラク政府関係者の公式な招待により同国を訪問中だったイランイスラム革命防衛隊ゴッズ部隊のソレイマーニー司令官が、同行するアルムハンディス副司令官や他8人と共に、バグダッド空港付近で米テロリスト軍の空爆を受けて殉教しました。

ABNA24 : イラン外務省は、ソレイマーニー司令官殉教1周年記念を目前に、ツイッターで、このテロ暗殺行為がアメリカの本質を白日のもとにさらしたとし、「我々の地域は、アフガン復興関連のドイツ・ボン会議への支援に始まり、テロ組織ISISから地域を解放するためのたゆまぬ闘いに至るまで、西アジアやそのほかの地域で無二の役割を果たしていた、真の平和の闘士を失った」と表明しました。

アメリカは、ソレイマーニー司令官のテロ暗殺という臆病な行動により、重大な過ちを犯しました。そして今日、米国ははぐらかし政策を踏襲し、地域での自らの犯罪を隠蔽することにより、地域に新たな危機を引き起こそうとしています。しかし、今日、この地域の状況と政治・軍事的バランスは変化しています。イラク国会議員が可決した米軍撤収追放案は、米テロ政権に対する強力で意味のある反応であり、アメリカにイラクで自分たちの居場所があるとは思わせないものとなっています。

米国を本拠とする多くの反戦組織および公民権組織で構成されるANSWER運動のメンバーの1人、ジョー・ロンバルド氏は、イルナー通信とのインタビューで、過去と現在の米国政府がテロ組織ISISの形成と犯罪に関与しているという、故ソレイマーニー司令官の表明に言及し、「過去数十年、米国はテロ組織を支援してきている。その皮切りとして、アフガニスタンで、テロ組織アルカイダの指導者オサマ・ビン・ラディンを支援し、次にテロリスト組織を結成してこの地域に危機を引き起こし、米国の地政学的目標の推進をもくろんだ」と語りました。

危機を生み出すことが、この地域の地政学的目標を前進させるための米国の戦略の一部であることは間違いありません。そしてトランプ米現大統領の任期が終焉を迎えようとしている昨今は、米国がまだこの地域で新たな緊張を求めているのかという問題を伴った日々となっています。

ザリーフ・イラン外相は1日金曜、クウェート外相との電話会談で、外国の干渉のない包括的な安定と安全の確立という、イランの見解を説明するとともに、地域におけるアメリカのいくつかの物議をかもす挑発行為の一部に触れ、今後予想される挑発行為の結果の責任はすべてアメリカにある」としています。

アメリカは過去数週間にペルシャ湾とオマーン海に高度な武器を配備したことに加えて、最近、ペルシャ湾上に多数の長距離戦略爆撃機を飛行させるなど、いくつかの挑発的な軍事行動に出ています。

もっとも、それは特にトランプ大統領をはじめとするアメリカの伝統的なやり方であり、地域と世界の精神的安寧を混乱させ、おそらく宣伝目的で、そして米大統領選挙での敗北と国内の対立から世論の視線をはずさせる以外に目的はありません。イラン国連代表部は先週、国連安保理議長と総長に宛てた書簡の中で、「自国民を保護し、安全、主権、領土の完全性、そして自国の重要な利益を守り、イランに対する脅威や武力行使に断固として対応するというイランの決意と決意を過小評価してはなならない」と表明しました。

トランプ政権は、公然と犯罪を起こし、地域のテロと平和との戦いの象徴であったソレイマーニー司令官を暗殺しました。この汚名は決して消えることなく、イラン国民はそれを決して忘れることはありません。いささかでも戦略的な誤りが発生した場合、イランの抵抗軍が強い反応を示すであろうことから、新しい戦略的な間違いを犯さないことこそ、アメリカの政治家と軍部関係者の利益となるのです。

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