ABNA24 : レバノンのアルマヤーディン・テレビによりますと、ナスロッラー事務局長は30日金曜夜、イスラムの預言者ムハンマドの生誕日にちなんで演説し、今月29日木曜に仏・ニースで発生したテロ攻撃事件を非難し、「イスラムやイスラム団体は、このような行動やそれに似た行為を非難するとともに、こうした攻撃を拒絶する」と述べています。
また、「フランス政府関係者は、一個人が起こしたテロをイスラムやイスラム教徒に関連付ける許可はない」とし、「一キリスト教徒が犯罪を起こしたと想像してみれば、それをキリスト教徒やキリスト教に責任転嫁するのは不当だといえる」としました。
さらに、イスラムやイスラム教徒に関するマクロン・フランス大統領の最近の表明を非難し、「イスラム的テロリズム・ファシズムという発言は誤りである」と語っています。
そして、「いずれのイスラム教徒も、アルジェリアやリビア、アフガニスタンで欧米人が起こした犯罪を、キリスト教的テロだとは言っていない」と述べました。
ナスロッラー事務局長はまた、「ホロコーストに関して語った人々は刑務所送りとなった」とし、「フランスやヨーロッパでは、絶対的な表現の自由は存在しないのみか、治安・政治面の監視に縛られている」としています。
マクロン仏大統領は、外交慣習や民主主義の基盤から乖離した表明の中で、「フランスはこれまでどおり、イスラムの預言者を風刺した漫画の発行を続ける」と表明しましたが、これはイスラム世界から大きく非難されています。
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