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source : parstoday
土曜日

23日 5月 2020年

12:52:19
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視点:イラン最高指導者の演説ー確実に去るべきシオニスト体制とシオニズム

「シオニストというウイルスは決して長くは持たず、若者の情熱、信仰心、努力により地域から撲滅され根こそぎ取り除かれるだろう」

(ABNA24.com) イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師は22日金曜正午、パレスチナ人との連帯を訴える「世界ゴッツの日」に寄せて演説し、この事実を語るとともに、地域で起きている出来事の潮流を包括的に解釈する中で、現在の壮大な聖戦の継続に関して重要な7つの勧告の骨子を説明しました。

ハーメネイー師の勧告内容の骨子は、「パレスチナ問題を、単にパレスチナ人の問題、またせいぜいアラブ圏の問題などとして片付けないこと」、「地中海からヨルダン川西岸にいたるパレスチナ全域の解放と全てのパレスチナ人の祖国帰還」、「圧政的な西側の大国や従属的な国際機関、地域の恥知らずで追従的な政権を信用しないこと」、「イスラム世界の大志を抱く若者たちの希求に応じること」、「有害で致命的な損害をもたらす現実と戦う必要性」、「戦いの継続とパレスチナ全域で聖戦の舞台を拡大する必要性」、「全ての民族、諸宗教の信者全員を含むパレスチナ人による国民投票の実施」となっています。

パレスチナ問題をめぐるハーメネイー師の演説および勧告内容は2つの重要な問題と戦略を強調しています。それは、イスラム世界の政治分野のエリートに向かって呼びかける一方で、抑圧されたパレスチナ国民の権利が認められるという成果にいたる正当な道を明示しています。

ハーメネイー師が指摘しているように、1979年のイランイスラム革命後にパレスチナにとっての戦いにおける新時代が開け、そして現在、抵抗戦線の意思や大望により、戦士らに有利なパワーバランスの変化が現れています。

しかし、これに関しては一部で、消極的かつ懐柔的な潮流に追従する受け身で妥協的な流れに乗ろうとする動きが存在します。ただし、そうした動きはこれまでに欧米諸国やシオニスト政権イスラエルの圧力や侮辱に屈する以外、何ら成果を挙げていません。

ハーメネイー師は、「イランにおけるイスラム革命の台頭は、パレスチナにとって戦いの新時代の幕を開いた。また抵抗戦線の出現により、事態はイスラエルにとってさらに困難なものとなっているが、将来的にはさらに厳しいものとなるだろう」と語りました。

占領者たるシオニスト政権イスラエルは、1948年の発足時から常に、以下に挙げる2つの目的を追求してきました。

第1の目的は、占領者でありながら合法性を獲得することです。しかしこれは、パレスチナ抵抗グループがイスラエル政権の合法性に疑問を呈したために、実現しませんでした。

第2の目的は、イスラム教徒にとって最初に定められた礼拝の方角(=キブラ)として聖なる地ベイトルモガッダス・エルサレムの占領、そしてこの聖地からイスラム的なアイデンティティを喪失させることです。

祖国帰還や国運決定の権利、並びにすべてのパレスチナ人が集まり1つの独立国家を発足させる権利は、国際法の条項に沿ったパレスチナ国民の権利の重要なキーワードです。これについて、ハーメネイー師は自らの勧告内容の7番目において、「パレスチナは全てのパレスチナ人のものであり、彼らの意思に沿って行政管理・運営されるべきだ」と強調し、改めてイラン発案のパレスチナにいる全ての部族および諸宗教の信者全員による国民投票の実施を提案するとともに、「この提案は、西側メディアが繰り返す、イランが反ユダヤ主義的であるという主張が、総じて根拠のないものであることを示している」と語りました。

ハーメネイー師はまた、この日の演説においてもう1つの事実にも言及し、こう述べています。

「確実に去るべきなのはシオニスト体制とシオニズムである」