アトワーン氏は同紙の社説で、ヒズボッラーのナスロッラー前事務局長とサフィーウッディーン前執行評議会議長らの葬儀式典を歴史に残るものだとし、「ベイルートで形成されたこの数百万人の人々のうねりは、ヒズボッラーが再び戻ることはないとする一部アラブ圏やイスラエルの主張への圧倒的な反論だ」と記しました。
アトワーン氏はまた、ナスロッラー師について「数え切れないほど多くの政治的、軍事的遺産に加えて戦場での功績を残した。特に、2000年にレバノン南部をイスラエルによる占領から解放するため発揮した指導力と統率力は、イスラエルに屈辱的なレバノン撤退を強き、2006年7月の戦争ではイスラエル軍を打ち負かし、メルカバ戦車と『無敵のイスラエル軍神話』が打ち砕かれることになった」としました。
そして、「ヒズボッラーの偉人たちの葬儀は、このイスラム抵抗運動の勢力の復活、そしてレバノン・アラブ地域全体の政治・軍事舞台への力強い復帰に向けたこの組織の再建を確認するものとなった。また、レバノン、パレスチナ、イラク、イエメン、アルジェリア、イランの国旗が黄色いヒズボッラー旗や、抵抗運動の殉教者たちの肖像と並びベイルートで掲揚されるとき、それはガザ支持戦線の強さ、抵抗運動の枢軸の有力者の団結、そして神の呼びかけによる大勝利への準備の確認となる」としました。
また、「パレスチナは解放と神聖への道筋の中でナスロッラー師が殉教した国であり、あらゆる誘惑と陰謀を拒絶したとともに、抵抗戦線間の連鎖の遮断を狙ったアメリカ、イスラエル、アラブ諸国のあらゆる圧力に抵抗した。パレスチナ国民の高潔なる抵抗組織、イスラム抵抗運動の申し子たち、そして高貴なレバノン国民の新世代の代表として今なお戦闘の現場にある」としました。
さらに、「米やイスラエルの怒りを買うことを恐れて、アラブ諸国の国家元首らが偉大なる抵抗運動指導者のこの葬儀に出席しなかったことは、アラブの支配者たちをめぐる真実とその陰謀を暴露する問題であり、彼らに抵抗、尊厳、イスラム共同体の支援という価値観や熱意が欠けていることを示している。そしてもちろん、ガザ戦争をただ傍観していた勢力が抵抗運動の殉教者らを表敬するなどとは到底期待できない」と批判しました。
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