パールストゥデイのこの記事では世界の最新情勢の一部として、シオニスト政権イスラエルによるシリア攻撃の継続、ALBA米州ボリバル同盟による多極世界創設への支持表明、アメリカの大学における広範な「自由」の抑圧に関するワシントン大学教授の言説、シリアでのトルコの行動に対する在独クルド人活動家の抗議行動、そして米国務長官がシリア武装組織HTSタハリール・アル・シャームと米の直接的関係を認めたことなどに関するニュースの抜粋を取り上げます。
ナショナルインタレスト誌:「米の対イラン最大限圧力政策は失敗する」
米誌ナショナル・インタレストは、トランプ政権第1期と比較しての西アジア地域におけるパワーバランスの変化及び新たなアプローチを分析し、「アメリカは『最大限の圧力』という形での反イラン作戦推進により成功を収めることはできない」と強調しました。
同誌はこの分析において、アメリカの地域・国際的優先事項の変化に言及し、第2期目となる次期トランプ政権の西アジア政策に関連する課題を予測し、「前回のトランプ政権の政策の繰り返しは現実的ではない。このため、トランプ次期大統領は同地域でのアプローチを新たな現実に適応させる必要がある」と述べています。
米ワシントン大教授;「米大学で広範にわたり『自由』が抑圧」
アルアーラム・チャンネルによりますと、ワシントン大学で教鞭をとるドナルド・アール・コリンズ(Donald R. Collins)教授は、カタール衛星通信・英語放送に寄せた論説の中で、大学で抗議するパレスチナ支持派学生に対しての米の政府と警察の暴力行為に言及し、「今日、アメリカの大学はこれ以上ない弾圧と窒息の状態にある」と強調しました。
イスラエルが残忍なガザ攻撃を続行、パレスチナ人14人が殉教
シオニスト政権イスラエルによる15日日曜未明のガザ攻撃で、14人の殉教者と30人の負傷者が出ました。パレスチナ自治政府傘下のあるメディア機関も14日土曜夜、「サンド通信のモハンマド・ジャブル・アル・ガリナヴィ記者の殉教により、昨年10月7日のガザ戦争勃発以来のガザ地区におけるジャーナリストの殉教者数が195人に増加した」と発表しました。
ベネズエラ大統領:「ALBAは多極世界の構築を支持」
アルアーラムチャンネルによりますと、ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領は14日土曜夜、「ALBA米州ボリバル同盟の加盟国は多極世界の創設を支持し、これに参加する」と表明しました。
ユニセフ:「世界はガザの子供たちの殺害に無関心でいられない」
UNICEF国連児童基金のキャサリン・ラッセル事務局長は14日、ガザ地区での子ども殺害に触れ、「世界はこの犯罪に無関心でいられない」と述べました。
国連の報告書によりますと、イスラエルによるガザ攻撃の犠牲者の70%は女性と子供が占めているということです。
シオニストが対シリア攻撃を続行
情報筋は15日朝、イスラエルがシリア攻撃を続行していることを報じるとともに、同国が過去5時間以内にイスラエル戦闘機による61回以上の爆撃を受けたと発表しました。
シリア武装組織幹部、「イスラエルと衝突する意向なし」
シリア武装組織タハリール・アル・シャームの幹部で、現在はシリア新政権のトップであるアブ・モハンマド・アルジャウラニ氏は、同国に対するイスラエルの攻撃に反応し、「シリア新政権にはイスラエルと衝突する意向はない」と語りました。
在独クルド人活動家が、シリアにおけるトルコの行動に抗議
在ドイツクルド人活動家の団体が14日土曜日、エルドアン・トルコ大統領の対シリア政策に対抗し、独フランクフルトの旧トルコ総領事館を占拠しました。これらの人々はこの抗議行動により、トルコ向けのドイツ製武器の送付停止を要求しました。
米国務長官、「米はシリア武装組織と折衝」
ブリンケン米国務長官は、米がシリア武装組織タハリール・アル・シャームと直接接触を確立したことを認めました。