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source : Parstoday
金曜日

20日 1月 2023年

20:36:27
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イラン外相とEU上級外相が電話会談、欧州議会の反イラン声明受け

欧州議会が常軌を逸した干渉的な内容の対イラン草案を出したことを受け、アミールアブドッラーヒヤーン・イラン外相とボレルEU外務安全保障政策上級代表が電話会談し、意見交換を行いました。

欧州議会が18日水曜、アメリカに同調した無責任な行動を続行する中、イラン・イスラム革命防衛隊のテロ組織指定に関する修正草案に賛成票を投じました。

欧州議会のこの要求は満場一致ではなく多数決で採択されており、今後欧州評議会での審理・決定が必要になります。

アミールアブドッラーヒヤーン外相は今回の電話会談で、欧州議会の感情的なアプローチを強く批判するとともに、こうした行動を政治・文明的な賢明さにそぐわない、性急で不当なものだとしました。

また、イラン・イスラム革命防衛隊をテロ組織扱いするという欧州議会の行動を、ある種の自殺行為に等しいとし、「わが国はこれまでに何度も、革命防衛隊が1つの正式な組織であるとともに、イラン国民や地域の安全確保、特にテロとの戦いにおいて極めて重要な役割を果たしてきたこと、また現在もそれに変わりがないことを表明している」と強調しました。

そして、イラン国会の断固たる法的反応に触れ、欧州議会に対し、「感情に任せた今回の行動が今後欧州議会にどのようなマイナスの影響をもたらすか熟慮し、外交ルートや建設的交流、論理性に集中すべきである」と警告しました。

加えて、「外交の世界では相互の安全保障を尊重し、脅迫的な文言や非友好的な行動に走るのではなく、相互信頼の増幅を目指す必要がある」と語りました。

一方、ボレル上級代表も「確かに欧州議会は1つの完全な独立組織ではあるが、決議には法的拘束力はなく、単にヨーロッパとしての懸念を反映したものに過ぎない」と述べました。

そして、対イラン核合意をめぐる問題においてなされている外交努力を喜ばしいものだとし、「欧州として、イランとの合意にこぎつけるよう、今後とも自らの努力を継続していく」としました。

この問題については、イラン国会・国家安全保障外交政策委員会のメンバーであるホセイン・マーレキー委員も、ヨーロッパによるイスラム革命防衛隊をテロ組織リストへの追加の可能性について、これを性急で政治的、かつ法的な正当性の欠如したものだとしました。

イスラム革命防衛隊は1979年4月22日、イラン・イスラム共和国の建国者ルーホッラー・ホメイニー師の命令により創設されました。イラン国民の革命の防衛を目的に創設されたこの組織は、創設からわずか数年という短期間のうちに、革新的な任務・目的という道を進む中で、革命の成果維持に影響力を持つ重要な組織の1つにのし上がり、イスラム体制に対抗する国内外の複雑な各種の脅威に対し、力強く対抗しています。