3 11月 2022 - 21:10
サウジでの新たな思想犯処刑の波に、懸念の声

サウジアラビアで、表面的な裁判による思想犯の処刑の波が始まろうとしており、人権団体の懸念が高まっています。

サウジ政権は、依然として国内での死刑執行数が世界最多の国となっており、国内の男女や法定年齢に達していない子どもまで従わせるため、この刑罰を度々利用しています。しかもそれらは、イスラム法および国際法に違反するかたちで秘密裏に行われています。

アルアーラム・チャンネルのウェブサイトによりますと、欧州に本拠を置くサウジアラビア人権問題を扱う団体は、「サウジでの死刑を中止しろ」「殺戮を止めろ」として、若者や未成年者を含む数十人の被拘禁者を一斉に死刑に処することについて警告し、処刑の危機にある人々への支援を呼びかけました。

この団体は、サウジ当局が先日、15人の思想犯に死刑判決を言い渡したことを明らかにしています。これにより、同国において死刑執行の危機に立たされている人々の数は53人に増加し、そのうち少なくとも8人が未成年になります。

サウジの状況に関しては厳しい検閲が行われています。同国のムハンマド皇太子が改革のスローガンを掲げている一方、サウジの人々に実際に起こっていることは想像をはるかに超えています。同国では、表現の自由やそれに関する見解表明・ネットやSNSでの投稿を行ったために子どもが投獄され、その家族が苦しめられているのが現状です。

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