マーナーコスメチックス、ハラル化粧品を一般消費者にもPR

マーナーコスメチックス、ハラル化粧品を一般消費者にもPR

化粧品メーカーのマーナーコスメチックス(千葉県市川市)は、イスラム教徒向けのハラル化粧品。自然派をアピールし、国内の一般消費者にも売り込みを強化していく。

■天然成分で安心・安全

 化粧品メーカーのマーナーコスメチックス(千葉県市川市)は、イスラム教の戒律に基づいて製造するハラル対応化粧品の製造販売を強化する。ハラル対応だけでなく、植物由来の天然素材成分が肌に優しいことをアピールし、安心・安全を求める国内の一般消費者に訴求を図る。ハラル化粧品は売上高の1%にすぎないが、将来は多くの商品をハラル化する計画。井田勝康社長は「ハラル化粧品は安全で健康的。日本人にこそ使ってもらいたい」と話している。

 シャンプーやヘアパックには、アルコールや動物性の原料が用いられることが多いが、それらの成分を一切使用せず、植物由来の天然成分に切り替えて生産している。このため肌が弱い人でも使うことができる。

 2015年に日本イスラーム文化センターのハラル認証を取得して、主力商品の「エレンス2001スキャルプシャンプー」と「エレンス2001スキャルプヘアパック」の認証商品を製造。マレーシア、シンガポール、中東などに輸出しているほか、日本国内でも販売している。海外では日本製品への信頼が高く、国内ではインバウンド(訪日外国人観光客)向け免税店に加え、イスラム教徒向けの美容室での販売が好調で、累計約1万2000個を出荷した。

 同社は漢方生薬エキスなどを配合した天然成分の化粧品を開発してきた。緑茶を原料にした化粧品を輸出したところ、マレーシアのイスラム教徒に好評で、ハラル対応化粧品への要望が寄せられた。同社はもともと天然素材志向で、ハラルとの親和性が高いことから参入した。今後、製造部門を効率化し、コストを下げるためにハラル対応の生産設備を増設する方針だ。

 

ハラルビジネスを手掛けるブランド総合研究所(東京都港区)によると、在日イスラム教徒は約10万人で、国内ハラル市場は540億円。イスラム圏からの訪日客は77万人で、宿泊、土産なども含むハラル市場は580億円。在日、訪日客を合わせた市場規模を1120億円と推計している。

 国内におけるハラル化粧品市場はまだニッチだが、同社では在日・インバウンドのイスラム教徒の市場を取り込むとともに、天然由来の製造に強みを持つメーカーとして国内消費者への認知度を高めれば、市場を大きく獲得できる可能性があるとみている。

                   ◇

【会社概要】マーナーコスメチックス

 ▽本社=千葉県市川市原木1-3-31

 ▽設立=1939年11月

 ▽資本金=1000万円

 ▽従業員=140人(2016年12月末時点)

 ▽売上高=約50億円(16年12月期)

 ▽事業内容=化粧品、雑貨などの製造、販売、輸出入

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