ロシア外務省のザハロワ報道官が、制裁解除を目指すオーストリア・ウィーン協議について「当事者間の連絡は途絶えていない」と述べました。
ABNA24 : ファールス通信によりますと、ロシア外務省のザハロワ報道官は、同省での記者会見において、「制裁解除を目指すウィーン協議の特別中断にもかかわらず、協議の各関係方面は合意に達するための努力を続けている」と述べました。
続けて、核合意に代わるものは存在しないとして、協議の調整役を務めるエンリケ・モラ欧州対外活動庁事務次長のテヘラン訪問を前向きなものだったと評価しました。
モラ事務次長は今月10日にテヘラン入りし、同協議のイラン側首席交渉官であるバーゲリーキャニー外務次官と数時間にわたり話し合いました。
イラン外務省のハティーブザーデ報道官は、「制裁解除を目指すウィーン協議での最新のEU代表との意見交換に基づけば、この協議は残りの問題を解決するまで続けられる」と強調しています。
昨年12月27日に始まったウィーン協議の第8ラウンドは、 EUのボレル外務・安全保障政策上級代表の提案によって今年3月11日に一時休止となり、各方面の交渉担当官らは政治的相談のために本国に戻りました。
それ以降今日まで、イランおよび相手側は協議の進展や相違点の解消について言及してきたものの、相手側の責務履行の保証、諸制裁解除、制裁対象リストからのイランの法人・個人名の削除といった問題は未だに、核合意に違反した側のアメリカが依然としてその解決に必要な政治判断を下さない事項として残されています。
イランのアミールアブドッラーヒヤーン外相は19日木曜、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相との電話会談で、ウィーン協議と核合意について、「米国が合理的に行動すれば、合意成立は可能である」と述べました。
アミールアブドッラーヒヤーン外相は続けて、「我々は、協議に関して全ての関係国の率先的な行動を望んでいる」と指摘しました。
また、 「イランとして、恒久的でしっかりした良好な合意を、そして勿論譲れない一線を厳守した上で成立させることへの、真剣な決意を有している」としました。
さらに、イラン国家安全保障最高評議会のシャムハーニー書記は今月13日、ツイッターにおいて、「米国は約束の破棄、またヨーロッパは約束を実行に移さなかったことにより、イランが示して見せた誠意を活かすチャンスを棒にふった。もし彼らが(核合意に)復帰する意志を持つなら、イランには合意を結ぶ用意がある」としました。
342/