ジカ熱“寄生虫駆除する薬が効く可能性” 米研究グループ

  • ニュースコード : 775549
  • 出典 : NHK
妊娠中の感染と頭部が先天的に小さい「小頭症」の赤ちゃんとの関連が指摘されるジカ熱について、アメリカの研究グループが、ヒトの細胞を使った実験で寄生虫を駆除する薬によって胎児の脳への障害を防げる可能性があるとする結果をまとめ、近い将来、治療薬として使えるようになるのではないかと期待されています。
WHO=世界保健機関によりますと、蚊が媒介する感染症、ジカ熱は今月25日までに70の国と地域で感染が報告されています。

アメリカのフロリダ州立大学などの研究グループは、ジカ熱のウイルスの増殖を抑える物質がないか、ヒトのiPS細胞から作った神経の細胞などを使い、市販されている薬を含め、およそ6000種類の化学物質の効果を試しました。
その結果、寄生虫のサナダムシを体内から駆除する際に使われる薬など2種類の化学物質が、ジカ熱のウイルスによって活性化される酵素の生成を抑え、ウイルスの増殖を防ぐ効果があることを突き止めました。また、ウイルスに感染する前の投与でも感染した後の投与でも、ウイルスの増殖を抑えたということです。さらに、神経の細胞への感染も阻止できたということで、胎児の脳への障害を防ぐ可能性があるとしています。サナダムシを駆除する薬は、これまで50年近く使われ、妊娠中の女性でも強い副作用がないことから、研究グループは、ジカ熱の治療薬として近い将来、使える可能性があるとして期待しています。

ワクチン 治療薬開発の現状は

ジカ熱をめぐっては、有効なワクチンや治療薬は存在しません。
WHO=世界保健機関はワクチンや診断薬などの開発を優先事項と位置づけ、ことし3月の時点で世界67の企業や研究機関が開発に乗り出していると報告しています。このうちアメリカのNIH=国立衛生研究所は今月に入って、ワクチンの早急な開発に向け、実際にヒトに投与して安全性や効果を確かめる臨床試験を始めたと発表しましたが、実用化にはまだ時間がかかるのが現状です。今回の研究成果について、ジカ熱の問題に詳しい神奈川県衛生研究所の高崎智彦所長は「ジカ熱に対する治療薬の開発が実現できれば妊娠を予定する女性やそのパートナーの治療に役立てられるほか、蚊を媒介とする他の感染症の治療薬の開発にもつなげられるかもしれない」と話しています。

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