投下から71年

広島 原爆の日 核兵器廃絶へ各国の連帯訴える

  • ニュースコード : 770307
  • 出典 : NHK
Brief

人類史上初めて核兵器の惨禍を経験した広島は6日、原爆が投下されてから71年になりました。平和記念式典で広島市の松井一実市長は、アメリカのオバマ大統領が広島を訪問した際に述べた「核兵器のない世界を追求する勇気を持たなければならない」という言葉を引用し、「絶対悪」である核兵器の廃絶に向けて各国が連帯して行動を起こすべきだと訴えました。

広島市の平和公園で午前8時から行われた式典には、91か国の代表を含む、およそ5万人が参列しました。式典では、この1年間に亡くなった人や新たに死亡が確認された人、5511人の名前が書き加えられた30万3195人の原爆死没者名簿が原爆慰霊碑に納められました。
そして、原爆が投下された午前8時15分に参列者全員で黙とうをささげました。

ことしは、アメリカのオバマ大統領が現職の大統領として初めて広島を訪問したことを受け、広島市の松井一実市長は「平和宣言」の中で、オバマ大統領が被爆者を前にして述べた、「核兵器のない世界を追求する勇気を持たなければならない」ということばを引用し、「絶対悪」である核兵器の廃絶に向けて各国が連帯して行動を起こすべきだと訴えました。
そのうえで、「被爆の実相を心に刻み、被爆者の痛みや悲しみを共有することにつながる」として、各国の政治指導者に被爆地を訪問するよう要請しました。
そして、安倍総理大臣にオバマ大統領とともにリーダーシップを発揮することを期待するとしたうえで、「『核兵器のない世界』の実現を確実なものとするために核兵器禁止の法的枠組みが不可欠だ」と指摘しました。

このあと安倍総理大臣があいさつし、「唯一の戦争被爆国として非核三原則を堅持しつつ、核兵器不拡散条約体制の維持および強化の重要性を訴えていく。核兵器国と非核兵器国の双方に協力を求め、また、世界の指導者や若者に被爆の悲惨な実態に触れてもらうことにより、『核兵器のない世界』に向け、努力を積み重ねていく」と述べました。

式典終了後、参列した人たちは、原爆慰霊碑の前で静かに手を合わせ、祈りをささげていました。
原爆で両親と3人の兄弟を亡くした広島県海田町の久保陽子さん(77)は、「両親を亡くし、つらく悲しい時期もありましたが、きょうは平和を祈るとともに、心の中で両親に『なんとか元気にやっているよ』と報告しました」と涙ながらに話していました。
また、広島におよそ1か月前から滞在しているドイツの女子大学生は、被害の実態を初めて知ったとしたうえで、「オバマ大統領がここを訪れたことは世界中の人たちが核兵器について考えるきっかけになり、大きな意味があったと思う。ドイツに帰ったら、家族や大学の友達にここで感じたことを必ず伝えようと思います」と話していました。

原爆投下から71年となった広島では原爆の犠牲者を追悼するとともに、核兵器のない世界の実現を改めて国内外に訴える一日が続きます。

参列者からは平和を求める声

平和記念式典に参列した人たちからは、「二度と戦争を起こしてはいけない」と平和を求める声が相次ぎました。
このうち、19歳の時に被爆した濱恭子さん(90)は、現在暮らす大阪府で小学生たちにみずからの体験を語る活動を続けていて、年々足腰が弱る中、6日は車いすに乗って参列しました。
濱さんは「二度と戦争を起こしてはいけないということを、みずからの体験を通じて今後も子どもたちに伝えていきたいです。きょうは亡くなった多くの人たちの冥福を祈らせてもらいました」と話していました。
式典の会場には若い世代の人たちの姿も多く見られ、このうち広島市内の14歳の女子中学生は「被爆者が高齢化していく中で、広島で生まれ育った若い世代の私たちには原爆の悲惨さや平和の尊さを伝えていく使命があると思います」と話していました。
また、5歳の息子を初めて式典に連れて来たという広島県廿日市市の被爆2世の40歳の男性は「子どもはまだ幼いですが、平和を祈るこの場所の空気を少しでも感じてほしいと思い、連れて来ました。平和の大切さを次の世代にもしっかりと伝えていきたいです」と話していました。/309


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