預言者ムハンマド(SAW)のメッセージと統一週間

イマームマハディの出現

  • ニュースコード : 870352
  • 出典 : Parstoday
Brief

イスラム暦ラビーオルアッワル月12日は、スンニー派でイスラムの預言者ムハンマド(SAW)の生誕日とされ、この日から統一週間が始まります。

 預言者ムハンマド(SAW)のメッセージ

 

 

イスラムの一部の歴史家によれば、ラビーユ ル・アウワル(イスラム暦3月)12日は、神の最後の預言者であるムハンマド(SAW)の生誕日です。しかし、一部の確かな資料によれば、ムハンマド(SAW)の生誕日は、ラビーユ ル・アウワル17日とされています。そのため、イランは、この12日から17日の期間をイスラム教徒の統一週間と名づけました。

 

 

 

世界のイスラム教徒も、このイランのイニシアチブを歓迎し、この期間は共に、預言者ムハンマド(SAW)の生誕を祝っています。統一週間は、イスラム教徒が心を近づけ、イスラム世界の敵に対して連帯するための機会となっています。

 

カアバ神殿の空に預言者の光が現れたとき、この神の使徒が、無知の眠りから人類を救うために多くの教訓や言葉をもたらすとは誰も考えていませんでした。ムハンマド(SAW)は、信仰、清らかさ、尊厳を持って、人類を導く道を歩み、唯一神信仰を叫ぶことで、真理を強く求める人々の心に精神性を植えつけました。

 

 

 

預言者ムハンマド(SAW)は、イスラム共同体の指導者となり、敬虔な人々の連帯をスローガンに、イスラム教徒の間の対立を同胞愛に変えました。預言者ムハンマド(SAW)は同胞愛を維持させるため、次のようなメッセージをすべての人に送りました。

「すべての人が神の手綱を握り、散らばってはならない」

 

 

 

 

預言者ムハンマド(SAW)は、の誕生を祝い、その生誕日をめぐるシーア派とスンニー派の2つの説の間の期間を、連帯のための機会としましょう。

 

 

 

 

イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師は、次のように語っています。

 

「イスラムの預言者の存在は、イスラムのすべての時代における統一の最大の源となってきた。現在もそうすることが可能である。なぜなら、イスラム教徒のその神聖な存在を信じる心は、敬愛を伴っているからだ。そのため、預言者ムハンマド(SAW)は、すべてのイスラム教徒の愛情と信仰の中心であり、それは、イスラム教徒の心を近づける要素のひとつとなっている」

 

 

 

注目すべきなのは預言者ムハンマド(SAW)が、世界的な使命を担っていたことです。預言者ムハンマド(SAW)は、無知を排除し、真理を広めるためにこの世に生まれました。現在も、物質主義という魅力の影で、人間は、現代的な無知という重荷を背負うことになっています。そのため現在も、人々は、道徳や精神性、明らかな知識を必要としているのです。

 

 

 

 

預言者ムハンマド(SAW)の生誕日の期間には、人類社会に公正や道徳が贈られます。現在、私たちが住む世界は光を必要としており、それは啓示による教えを通する以外には不可能です。預言者ムハンマド(SAW)は、友愛、自由、安全の象徴です。預言者を信じる人々には、世界を腐敗に引き込む心の卑しさや穢れを取り払い、賢明な人生と正しい理解にいたることが求められています。

 

 

 

イスラム教徒が個人的、社会的な行動と統治のモデルを、イスラムの教えによって決定するとき、それは預言者ムハンマド(SAW)のメッセージを世界に伝えることになり、彼ら自身も、栄誉を手にすることになります。現在、イスラム教徒の間では、イスラム的な精神がますます高まっています。この大きな力が合わさり、内側から精神的な美徳に満たされれば、イスラム世界だけでなく、人類全体が、公正な世界を実現することができるでしょう。

 

 

 

神の最後の預言者であるムハンマド(SAW)は、部族主義を排除し、人々の間に信仰に基づく関係を作ることで、最高の宗教を世界の人々に提示しました。この、神と預言者による完全で包括的な宗教は、イスラム教と呼ばれ、その信者はイスラム教徒として知られています。唯一神の信仰、預言者ムハンマド(SAW)、復活が、イスラムの原則であり、この原則を信じる人は、イスラム教徒です。預言者ムハンマド(SAW)によれば、イスラム教徒にはさまざまな決まりごとがあり、その信者はそれらを守るべきだとされています。

 

 

 

イスラムの預言者ムハンマド(SAW)は、イスラム教徒とは、他人を困らせたり苦しめたりしない人だとされています。圧制や抑圧は、大きな罪のひとつです。他者の権利を侵害することは、人間の精神的な健康や平穏を乱し、対立や分裂の原因となります。

 

 

 

 

預言者ムハンマド(SAW)は、同胞の精神を復活させ、さまざまな圧制、特に道徳的な圧制を排除することを勧め、次のように語っています。

 

 

 

「イスラム教徒はイスラム教徒の兄弟であり、彼に圧制を加えることも、罵声を浴びせることもない」

 

明らかに、同胞関係を約束する以上に重要なのは、その結びつきを維持することです。イスラムの伝承では、宗教的な同胞を見捨てる人が強く非難され、同胞から距離を置かれた場合にも、彼らとつきあい、結びつきを保つようにすることが勧められています。

 

 

 

他人を裏切ったり、嘘をついたり、他人を助けずに見捨てたりすることは、イスラム社会の連帯、友愛、成長を妨げます。預言者ムハンマド(SAW)はこのように語っています。

 

 

 

「イスラム教徒はイスラム教徒の兄弟である。その人を裏切ったり、その人に嘘を言ったりすることもなく、また、助けることを拒んだりはしない」

 

 

 

 

裏切りや嘘は信用を失い、互いを信用できないイスラム教徒は、助け合うこともありません。イスラム社会が卑しいものになれば、敵に簡単に支配され、彼らの莫大な資源が強奪されてしまうのです。

 

 

 

預言者ムハンマド(SAW)は、イスラム教徒は、イスラム教徒の同胞の鏡であるべきだとしています。その人伸びとくや価値観を目にし、それを参考にする一方で、悪いところや醜いところを避けたり、警告したりすることができます。イスラム教徒は、健全な経済生活の実現のために互いに助け合い、経済的なニーズを満たし、成長のための条件を整える土台を築かなければなりません。これらは皆、イスラム世界が強く必要としている事柄です。

 

 

 

イスラムの預言者ムハンマド(SAW)は次のように語っています。

 

「誰でもイスラム教徒の問題のために尽力しない人はイスラム教徒ではない」

 

宗教の専門家は、イスラム教徒の問題とは、一般的なものだとしています。イスラム教徒の問題やニーズは、政治、経済、文化のさまざまな分野にわたります。いかなるときも、彼らの問題への配慮を怠ってはならないのです。

 

 

 

聖典クルアーン(コーラン)では、栄誉と誇りは、神とその預言者、そして敬虔な信者のためのものだとあります。クルアーン第2章アルバガラ章雌牛の第165節でも、すべての力は神のものだとされています。また、第48章アル・ファトフ章勝利の第29節では、預言者とイスラム教徒の美しい姿が描かれ、次のようにあります。

 

 

 

「ムハンマド(SAW)は神の使徒である。また、神と共にある人々は、不信心者には厳しく、自分たちの間では親切である。彼らの結びつきを、礼拝の際のサジダとルクウの中に見るだろう。彼らは常に、神の恩恵と満足を求める。そのしるしは、彼らの額にあるサジダの跡に明らかである」

 

 

 

この節をはじめとするクルアーンの節、そして伝承も、イスラム共同体の成功、栄誉、誇りの秘訣は、敵に対する連帯と共感、団結にあるというメッセージを含んでいます。


イマーム マハディ(AJ)の出現

すべての宗教や宗派、思想は、世界の一体となった統治を信じています。ユダヤ教徒は自分たちの世界統治を信じており、キリスト教徒は預言者イーサー(AS)の復活を信じています。またイスラム教徒も、預言者の一門の一人による世界全体の統治を信じています。物質主義思想の思想家たちも、世界の一体となった統治が確立され、すべての人が一つの旗のもと、一人の統治者のもとに支配される日がくると考えています。

相対性理論で知られるアインシュタインは、次のように語っています。「世界のいたるところに平和と平穏が訪れ、人類社会が互いに同胞となる日の訪れは、まもなく来るだろう」

イギリスの歴史家、アーノルド・トインビーは、ニューヨークの平和会議で、世界全体の統治を確立する必要性に触れ、次のように語っています。「人類を救い、平和を樹立する唯一の道は、単一の世界統治の確立である」

 

フランスの社会学者、ガストン・ブートゥールは、単一の世界統治を信じ、次のように記しています。「戦争は政府の指示による直接の結果であり、大小の独立した複数の政府が存在する限り、競争、拡張主義、対立、そして戦争は存在し続ける。将来、たった一人の統治者が、世界に平和と公正を確立することになる」

人類が、戦争や対立、情勢不安から逃れるためには、単一の世界統治を確立する以外の道は残されていないようです。これにより、イスラムは、世界の人々に、世界全体の統治の確立を約束しています。その統治体制では、法、権利、平和、安定、安全が確立されています。

 

イスラムでは、このような世界全体の統治は、救世主であるイマームマハディ(AJ)が出現したときに実現されると考えられています。その統治体制は、現在の世界のすべての統治体制とは異なるものになります。イマーム マハディ(AJ)の統治は、唯一神の信仰に基づいて打ち立てられ、その目的は、各国やその国民を一体化し、意味のない優越の壁を取り払い、人々の間に協力と連帯、統一を確立することです。

                 

イマーム マハディ(AJ)の統治体制では、人種、階級、地理、政治思想、言語などのあらゆる違いが無効になります。すべての人がイスラムの慈悲の旗のもと、話し合い、寛容になり、戦争が論理に基づく議論に変わります。また、さまざまな宗教の信者が自由と安全のもと、個人の信仰を維持しながら、少しずつ導かれます。そして、人類の救世主の方針やその人格の影響を受け、しだいにイスラムを信じるようになり、神の支配に服従します。これこそが、世界全体の統治であり、その中で、地球は一人の支配者により、一つの公正な方法によって管理されるのです。

 

世界全体の統治において重要なのは、世界各地の人々の間に、信仰や精神性の統一が確立されることです。なぜなら、単一の社会や共同体を確立するためには、強力な共通の信条を持つことが不可欠だからです。矛盾したさまざまな世界観は、間違いなく、社会的な対立や分裂を生み出し、人々の統一の妨げとなります。

 

イスラムの伝承によれば、イマーム マハディ(AJ)が出現するとき、世界の人々の心や思想は単一の世界観で支配されます。すべての人は同じ心、同じ言葉を持ち、幸福に向かい、社会的な様式においても、対立は見られません。

 

シーア派6代目イマーム サーディグ(AS)は、教友の一人のモファッザルにこのように語りました。「お隠れになっている方は、人々や宗教の間から対立を取り払い、一つの教えをすべての人に広める」 この連帯は、強制されるものではなく、神の預言者ムハンマドの生き方と人々の知識の向上によって可能になるのです。

イマーム マハディ(AJ)の世界統治の時代には、知識や見識が大きく向上します。イマーム マハディ(AJ)は、人類のためにさまざまな真理を明らかにします。そうした知識の向上は、神への知識の基盤を確かなものにします。知識や見識の向上は、迷いや疑いを取り払います。日々、新たな知識が得られ、人間は新たな真実を発見し、より良い方法を見出していくのです。

 

イマーム サーディグ(AS)は、イマーム マハディ(AJ)の統治時代に新たな知識が明らかになることについて、次のように語っています。「知識を27の文字だとしたら、預言者がもたらし、人々に明らかにしたのは、たった2つの文字でしかない。人々がこれまでに知っているのは、この2つのドアである。しかし、我々の救世主が立ち上がるとき、残りの25のドアが明らかにされ、人々の間に広められる」

 

また、シーア派5代目イマーム バーキル(AS)は次のように語っています。「我々の救世主が現れるとき、人々の知力を集中させ、知識を向上させる」

 

人間が社会生活の中で根本的に必要としている事柄の一つは、平穏です。一部の学者は、平穏の条件として、社会が幸福に至ることを挙げています。平穏は、社会の人々の生活のあらゆる側面に現れるべきであり、政治、社会、経済、個人、道徳、権利といった点で、人々が安心できなければなりません。

 

イスラムの伝承では、イマーム マハディ(AJ)による世界統治は、平穏な統治だとされています。その平穏は、個人的な最小の問題から、世界的な最大の問題までを含みます。この時代、人間は、あらゆる恐怖や不安から遠ざかり、安心して生活することができるのです。

情勢不安や混乱は、イマーム マハディ(AJ)が出現する時代には全く見られません。イマーム マハディ(AJ)の統治体制の中で人々の間に確立される統一により、平穏と平和が世界中を覆い、人々は安らかに暮らします。人々は、経済的にも、身体的にも安全に包まれて生活します。このような社会では、しだいに盗みや嘘、だましあいが色あせていきます。このような安全は、人々の統一と結びつきによるものです。人々が互いに安心して暮らすとき、混乱は生まれません。

 

イスラムの預言者ムハンマド(SAW)は、シーア派初代イマーム アリー(AS)に次のように語りかけています。「平穏と喜びを伴わない場所に善や幸福はない」 

 

人間は歴史を通して、常に社会における完全な公正の実現を願ってきました。しかし、実際は、さまざまな側面において、公正の完全な実現は、人類の望みからは程遠いものとなっています。とはいえ、人々はこの願いをかなえるために、まだ希望を失っていません。常に、公正の実現を期待しており、いつの日か、その願いが叶う日がやってきます。そしてそれは、人類の救世主であるイマームマハディが出現する日を置いて他にはないのです。

 

イマーム マハディ(AJ)と彼の時代の特徴について述べた伝承の多くでは、公正について述べられています。その一部は、イマーム マハディ(AJ)を、完全な正義の象徴としています。

 

公正や正義について注目すべきなのは、公正の確立と差別の撤廃により、すべての人が社会の統治者と一体となり、あらゆる側面の進歩と発展のために努力する、ということです。クルアーンは、社会公正の実現のために、さまざまな方法を提示しています。それには、善い行いや喜捨の奨励、恵まれない人々への配慮、貧困や不公正を取り除くための施しがあります。

 

イマーム サーディグ(AS)は、救世主イマーム マハディ(AJ)の公正について次のように語っています。

「神に誓って、彼の公正は人々の家の中にまで入り込む。暑さや寒さが入ってくるのと同じように」

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